部活・補習のない日。今日は県教委の指定するライフプラン講習会で出張なのだ。資産運用とか退職後の生活設計とかの話になるというので、配偶者出席可とあったこともありA子と一緒に行くことにする。先週に続いて今度もほぼ一日夫婦で家を開けてしまうことになり、子供の世話を任せて申し訳ないがじじばばに協力を願う。朝食はお袋の味噌汁と納豆、シラス。慌しく準備をして8時過ぎに家を出る。今回も唯はやけに大人しく送り出してくれる。それが却って不気味だ。

講習会は全部で60名ほどの出席、俺以外に配偶者同伴は見当たらない。午前中前半はメンタルヘルスについて、後半は家庭資産運用について、午後はテキストを用いライフプラン設計を健康管理・余暇活動・収支計画の3点に渡って行なう。俺はあまり熱心になれないでいたが、A子は配布資料を手にした時から目を輝かせ、「来て良かった」と連発している。彼女にとって子供の教育と老後の設計は何より重要な研修課題なのだ。それにしても各項目いちいち「ご家庭で相談してください」という内容になっており、それだったら皆夫婦で出席すればよかったのに、どうせ家に持ち帰っても見返すことなど少ないというのがこれまで様々な研修に参加してきた実感だ。

A子が心底為になったという顔をしているので、あまり真剣に聞いていなかった俺も参加してよかったという気分になる。講義終了後直ちに家に向かい、着いたのは5時半頃。お袋の話では子供たち全然困らせなかったというから安心するが、一日かあかと離れていた唯・和子の内心やいかに。夕食までお袋の世話になり、そうめんの冷やし中華風を戴く。和子は俺が食べ物を口に持って行ってもプイと横を向いて拒否し、かあかがやると嬉しそうに口を開ける。唯は唯で和子がかあかに抱っこされると泣いて怒り、自分が抱っこされようと訴える。昼間我慢していた分、一気に甘えを爆発させた感じだ。それにしてもそのエネルギーの矛先がさっぱりとうとの方に向かわないのはいかがなものか。