うっかり寝坊して起きるともう6時過ぎ。唯も起きそうもないし、今日はラジオ体操はパスしておくか。洗濯機を廻し、パンと牛乳の簡単な朝食。お袋が作ってくれた味噌汁は夜に戴こう。今日はA子実家は義父母が不在のため二人とも親父お袋にお願いする。そして義兄娘のYちゃんがA子の帰りと一緒に泊まりに来るので、俺が夕食の準備をする予定。

毎日暑い中、8千前後の練習をこなしている。強豪校に比べればまだ少ないのだろうが、水泳部顧問として俺のこれまで立ててきたメニューの中で質量共に一番過酷な内容である。それというのも飛びぬけた素質のS嬢を預かっているからに他ならないが、他の部員特に小学校以来の水泳というIfはついていくのが大変だろう。それでも泣き言も漏らさず、黙々と取り組んでいるのは立派だ。S嬢も果敢に厳しいサークルに挑み、質の高い泳ぎでメニューをどんどん消化していく。これで部員がもっとたくさんいたら、さぞ活気ある部活になるだろうに。練習後、一人プールで千程度泳ぐとクタクタになる。

一旦帰って唯和子の様子を見る。昼飯を終え、二人とも昼寝の最中だった。そのうち唯が起き出し、俺がいるのも知らずにベッドの上で「かあかは三時半にならないと帰ってこないんだ・・・かあかが来たら一緒に遊ぶんだ」などとせつない独り言を呟いている。カルピスを作ってやり、もう少しの辛抱だと言い聞かせて補習に向かう。今日の補習は全員揃った。まだ一人も脱落しないとは近年にない意欲の高さだ。こちらも嬉しくなり、儒学史について熱の入った濃い内容。

かあかが帰るまで二階ベランダで唯和子を水遊びさせ、帰ってきたら夕食作り。ゲストのYちゃん(小四)のためにハンバーグ。付け合せは庭で採れたピーマンと、アスパラ・人参の炒め物。朝の味噌汁は若布が煮溶けてしまっていた。Yちゃんを迎えて唯は大はしゃぎだが、人見知りの激しい和子は彼女が気になって夕飯もろくに食べてくれず、ちょっとでもA子が席をはずすと大泣きして困らせる。昼に泳いだ疲れもあって、子供達はまだ元気なのに21時過ぎにはもう眠くなっている。