やはりエアコンを効かせると夜よく眠れる。情けない現代人気質だが、子供達の寝かせ付けにもかかわってくる問題なので、理想ばかり掲げてもいられない。朝は味噌汁も含め昨日の残りで、と思ったらお袋が出来たてを差し入れてくれた。ありがたいが、どんどん消費していかないとまた悪くしてしまう。

今日は授業は半日のみ。4限後、グランドで創立30周年記念の全校生徒・職員集合写真を撮る。屋上からカメラ屋さんがしきりと「もっと元気良く、ガッツポーズで!」と呼びかけるのに、多くの生徒がしらっと突っ立ったまま。「早くやれ、終わらんじゃないか。やらん奴は後ろから蹴倒すぞ」と呼びかけたら、たちまちほぼ全員がポーズをとってくれた。

放課後は成績処理が概ね出来たので、夏季補習の日程作りが中心。資料を揃え、受講生への説明文を作っているうちにどんどんのめり込んでいく。はじめ控えめに予定していたのを、どんどん内容を拡充して土日も入れていってしまう事に。俺は部活指導にはあまり積極的でないせいか、休日返上で指導に取り組んでいる顧問に引け目を感じると同時に、それくらいやらねば強豪校と渡り合っていけないんだろうなあと、諦観にも似た感情を持っている。しかし毎夏思うことだが、進学補習には時間や労力を注ぎ込んでどんどん取り組んでいくことに喜びを覚える。これまで進学校に勤めたことがないから、単にまだルーティンになっていない分意欲も新鮮なのかもしれない。しかし補習に熱中できる自分を確認する事で、強豪部活の顧問に対する引け目も多少は薄らぐのだ。

部活をちょっと見て帰宅。相変わらずもう寝るばっかりなのになかなか静かにならない二人。和子を引き離して俺が面倒を見るという状況で、目を離してパソコンに向かっていたら「かあか、かあか」と呼ぶ声に耐えかねてA子がまた寝室に連れて行ってしまった。悪いなーと思っていたらA子の叫び声。駆けつけると和子が図書館で借りた絵本を破ってしまったのだった。俺たちの驚きに共鳴して激しく泣き出す和子、お気に入りの本が破かれてしまってこちらも泣き出す唯、二人の泣き声に包まれてA子がポツリと「あまりにも大変すぎて・・・相手しきれないよ」と呟く。俺も責任を感じて小さくなる。