和子は相変わらず不安定そうに立つことは出来るが、まだ足を踏み出して歩くまでには至らない。立つのも数秒ですぐ腰を下ろしてしまい、あまり積極的では無さそうだ。A子は七夕の短冊に「唯がトイレでできますように」と「和子が立って歩けますように」と書いて願いを掲げていたが、この二つは子供達にとってなかなか大きな壁となっているようだ。お袋の味噌汁と納豆の朝食。

成績処理に向けて教務課は色々と忙しい。あれこれ雑務をこなしていたら、18時を越えてしまい、今日もろくに部活を見ることができなかった。今晩は前任校の仲間達と飲み会の約束があるのであまり遅くはなれない。家に帰り、親父に隣の市の会場まで送ってもらう。A子は不満げに「「行ってらっしゃい」と暗く送り出す。これから寝かせつけの大事業を控えて、さっさと家を後にする俺を恨めしく思っているのだろう。

懐かしい顔ぶれで飲むのは時間が速く過ぎる。今回もS先生の弁舌が冴え、定年を過ぎて今は時間講師となっている氏は毎日のように釣りに出て楽しんでいるのだという。何だかのどかに毎日を過ごしているようで羨ましい。一次会で解散し、電車を乗り継いで帰宅、の途中に二駅ほど手前で降りてPPで1時間ほど過ごす。欲求不満が高まっているのかな。