部活もない休みなのに4時過ぎに目覚める。来週はH湾大会、再来週は文化祭、そして再々来週はインターハイ西部予選と、今後週末は忙しい日が続いており、シーズン本格始動前の最後の休日だというのに・・・朝から土砂降りの雨。予定していた遊園地のアンパンマンショーは当然中止だろうと諦め、のんびり朝食用意。雨の音と涼しい気温が寝やすいのか、母子共になかなか起きる気配がない。やっと起きた7時半過ぎに、筍と若布の味噌汁・もやしシメジ豚肉炒め(お袋作)・納豆の朝食。

あまりの大雨が心配になり、唯を連れてプールサイドのテント点検に学校へ行く。案の定支柱はひん曲がっており、天幕には雨水が溜まってたわんでいる。もうこのテントは限界だろう。新しいものを買ってもらえればいいのだが・・・今年度中にというわけにはいかないだろうな。雨の中、一生懸命テントを直している間、唯は大喜びでプールサイドを走り回り、水溜りに足を突っ込んでいる。帰る頃には全身びしょびしょだ。まあ遊園地に連れて行けなかった分、ここで発散してくれれば良い。

昼はキャベツと人参の卵炒めを載せたインスタントラーメン。例によって唯は全然、和子もほんの少ししか昼寝をしない。早起きした俺の方が眠くなり、A子に悪いなと思いつつ30分ほど横になる。その後、図書館へ行って本の返却&新規借り出し、スーパーで毎週唯が楽しみにしているソフトクリーム、そして買い物。しかしスーパーから駐車場へ行く途中、唯はふざけてハイハイで車へ向かう。荷物で両手がふさがった俺が、すぐに抱き起こすこともできず危ないから止めてと何度も言ったのに、意地になったようで返事もせずついに車のところまでハイハイのまま到達。買い物を荷台に置き、唯を抱き上げて「どうしてダメといったのが分からないんだ?」と詰問すると、「ダメじゃないの」といきなり平手打ちを食らう。俺が唯にでは(もちろん)なく、唯が俺に抱っこされた状態で平手打ちを俺に対して見舞ったのだ。かあかが何度かやられたとは聞いていたが、俺がやられたのは初めて。しばし呆然となる。

帰りの車中では頭に来た振りをして、あえて唯の好きなBGMも止めて家に向かう。その間何かとA子がとりなしてくれ、家についてやっと唯の方から「もうしないよ」と言いに来てくれた。怒っている素振りをすると、こちらから彼女に言動を仕掛けることが難しくなるので、収拾をつけるのが厄介だ。この先は唯も更に意地っ張りになって、どちらからもなかなか和解に動けず、不毛な冷戦状態が続くということは充分ありうる。と言うか後数年もすれば唯は俺と話をしないことなど何のストレスにも感じず、冷戦を冷戦とも感じない日々になって俺は取り残されていくのかもしれない。

夕食は俺が真心をこめ製作した麻婆豆腐と大根の味噌汁、しかし先程歩み寄りを見せた唯は、俺が「美味しいか?」と聞いてももう気遣いの義理は済んだとばかり平然と「美味しくなーい」と言い放つ。全く癪に障る奴だ。ただ昼寝をしなかったこともあり午後は全般に機嫌が悪く、夕食後19時前には和子もあわせて寝入ってしまう。やれやれ、ゆっくり篤姫を見て平穏な気分を取り戻そう。