昨日のまずい鍋の残りに、ピーマンとハムの炒め物を作り朝食。こっちも具を焦がしぎみに作ってしまい、お世辞にも旨いといえない。しかし和子は細かく刻んで粥と混ぜてやれば文句も言わず良く食べる。やがて唯の様に菓子の味を知って、ご飯嫌いになってゆくのだろうか。

クラス生徒の面談も過半数を越えた。真面目で一応俺の前では大人しいが、つっけんどんな態度で応対する奴ばかりで、親しみを寄せてくるような生徒が少ない。まあ俺という存在に慣れていないのも大きな理由だろうが、当たり障りのない返答でとりあえずこの場を切り抜けようという考えがありありと出ていて、忙しい中時間を割いて面談しているこっちとしては面白くない。

部活は1年の女子二人を初参加させて北部へ。最初に入りたいと言ってきた二人のうちの片方は文化部に流れてしまったようで、もう一人は他の教員からも注目されているH商S先生の娘さんである。素人に近い片方は早々に上がってしまうが、S娘はさすがに大きな泳ぎを見せる。プル回数の多い先輩部員が小魚で、S娘はそれらを従えるクジラのよう。しかし受験のためのブランクか水に乗り切れておらず、ショートサークルのスイムではスタートに間に合わず先輩たちにも抜かれてしまう。だがそれでも決して泳ぎを止めず、悠然と泳ぎ続けるのはさすがだ。3年男子のNが何かというと立ち止まって後続がつっかえないよう先に行かせるのと同時に自分も休んでいる姿が情けなく映る。

雨の中を慎重に運転して帰宅、夕食はサバ味噌煮。身のほぐしたのを和子にあげていたら突然泣き出す。小骨が喉に刺さったか、慌ててA子と二人でご飯を飲み込ませたりおっぱいをあげたり介抱する。次第に泣き止んでおなじみ「もっと」が出始めたのでホッとするが、どこが痛いかまだ言えない和子にはもっともっと俺たちが気をつけて接さねばいけないと改めて痛感する。