久々に部活のない休日。ゆっくり寝ていようかと思ったが、A子の携帯アラームが5時にカウンターで鳴り始め、布団から這い出して止める。俺を起こしたいのなら、せめて布団の脇に置いてほしい。寝ぼけ眼で朝食の準備をしている時にA子も起きてきたのでそう言うと、いつもはマナーモードにして自分の布団脇に置いておくのを忘れてしまったと平謝り。今日はずっと南に下ったM坂N園にある小さな水族館に家族で行く予定で、張り切ってサンドイッチを作ろうと早めに目覚ましをセットしたのだと。朝は豆腐と油揚げの味噌汁、納豆、竹輪。洗濯物を干して出発。曇ったり晴れたり、朝からくるくる替わる変な天気だが、どうやら降る気配は無さそうだ。

環状線を南下し、まずは「W」という水族館。入館料が300円で駐車料金が400円とはどういうことだ。でも中は結構ちゃんとした展示もあり、何より触ったり学んだりできる体験学習コーナーが充実していて結構楽しめる。A子はギャーギャー言ってちょっとだけナマコを触ってみせた。食べるくせに触るのは気持ち悪いってどういう了見だ。唯はウニもヒトデもあまり触りたがらず。ゲジゲジや団子虫は平気なのに。湖の橋を渡って広々としたガーデンパークへ。こちらは無料、したがって大層混んでいる。目玉の水遊びコーナーはまだ時期が早く、水が出ていなくてがっかり。でも唯は広い石畳を喜んで走り回っていた。和子は食べる方に熱心で、サンドイッチを出した途端に唯の手からむしりとって、まさに野獣のよう。最近は「もっと」とおねだりをすることを覚えて、まだあげる前からしきりに「もっと、もっと」と繰り返す。持ちたがるので手にとらせると、両手に持って口に運びながら手にまだあるのを忘れるのか持ったまま「もっと」と要求する。なんて強欲な奴だ。

一通り遊んで帰宅し、車中の昼寝も少なかったし今夜は早く寝付くだろうと期待して早めの夕食準備。焼きそばと味噌汁の残りを用意。ここでも和子は別に用意したお粥があるのに我々の焼きそばを「もっと、もっと」と要求する。麺を口に入れてやると大ニコニコで、次に粥を持っていくと怪鳥のような鳴き声で不満を表す。唯は相変わらず食事に関してはテンションが低いのに、どうしてこうも違うのか。風呂に入れて歯磨きを済ませ、A子が風呂に行っている間に絵本を読み聞かせ、上がってきたA子とタッチして下の階へ、親父の部屋で「篤姫」を見せてもらう。島津の隠居(長門啓之)とお由羅(涼風真世)が、篤姫が将軍家へ嫁ぐ予定と聞いて驚き慌てて頭を下げるところは、まるで水戸黄門のよう。