ゴミの日だと勘違いして各部屋のゴミ箱から集めて廻ったが、外に出て明日だと気づく。曜日の感覚が狂っているようだ。洗濯をして朝食の用意。A子も6時過ぎには起床と、早起きが続いている。唯も特に起こさなくても6時半には目覚めるようになっている。着替えよりも先にピアノの部屋に行きたがって往生する。豆腐とシメジの味噌汁、卵焼きとイクラの残り。後から起き出した和子のオムツを替えると、一晩過ごしたオムツがまだ湿っていない。「あれ、まだおしっこ出ていないのかな」と思った矢先に、はずされた状態から畳の上へジャージャー放出される。最近これがよくあり、オムツがはずされた開放的な一瞬を狙って意図的にオシッコを出しているようだ。

学校ではまだ授業が始まる前の段階で、特に1年担任は毎時間に用があり忙しい。1・2時間目は学年集会で生徒・教務・進路科の話、頭髪服装検査。3時間目は仲間作りのレクリエーションゲーム。こういう内容だと大体俺が司会進行役になる。4時間目は総合のオリエンテーション。昼休みを挟んで5限が生徒会主催の対面式。6限が身体測定と視力検査。その間担任としてずっと出ずっぱりだ。放課後は教科主任として各種書式の取りまとめ、課題テストの用意。平行してプール掃除の指示。5時半を廻った頃A子から「和子が泣き続けてどうしようもない」とヘルプ要請の電話。こちらが泣きたいくらいだ。

急いでプール掃除の片付けをさせ、家に戻る。親父たちは買い物に行っている様子。何と言うか、頼みたい時に頼めるような協力体制が築けていない。子供達を風呂からあげるのを手伝い、A子が夕食準備をしている間遊び相手を務める。マグロのヅケ焼きとトマトサラダ。唯が「ラーメン食べたい」と駄々をこねるので、カップ麺を作ってお湯で割り、1/3程を小皿に分けてやる。残りはこちらでもらい、子供達の残した分も食べて腹いっぱいだ。

部屋で一人遊びがだいぶ上手になった唯、そっと覗いてみるとアパート時代に俺が作ったアンパンマンキャラクターの紙人形で、一生懸命声色を変えて、一人何役もこなして劇を演出している。A子に聞くと、初めの内は誕生日プレゼントに買ったアンパンマンレスキュー隊のプラスチック人形で遊んでいたのだが、「かーか、アンパンマンとかばいきんまんとか(俺作の紙人形を唯はいつもこう呼ぶ)はどこ?」と聞いて引っ張り出し、そちらで本格的に遊びだしているという。粗末なつくりだが、そんなに熱心に遊んでくれて、作者としてはありがたい限りだ。父親の作った紙人形でままごと遊びをしていた日々のことを、大きくなっても覚えていてくれるだろうか。