朝から雨。まだ暗いので洗濯物を干す時になって天候に気づく。まー仕方ない、風もないのでそのまま干しておこう。ニュースで関東一帯では雪だと聞く。ここいらは雪にはお目にかかれずこの冬を終わりそうだ。大根の味噌汁と納豆、義母作の煮豆。8時近くなって起き出した娘たちの着替えを手伝ってから朝食。和子はつぶした煮豆を喜んでよく食べる。

午前中に新居で設計士と打ち合わせ、畳や襖、カーテン等の内装関係の事なので両親にも来てもらう。唯、打ち合わせ中にウンチ。どうもこの新居に来ると催すようで、時間帯はばらばらでも決まって1階のどこかへ隠れてしまい、済んだ後「ウンチでたよー」と報告に来る。街中のカーテン屋に場所を移していろいろ検討。ほぼA子任せ、とりあえず何パターンか見積もりを出してもらう。それにしてもカーテンだけでも大層な額になるものだ。

両親と別れ、アパートでとろろそばの昼食。急いで雑に作ったので、麺の茹で加減・ワカメの塩抜き加減が不満。つくづく料理は手間暇だと思う。車中で短い昼寝をした娘達はまるで眠くなる様子がない。揃って近所のスーパーへ買い物に出かける。調味料・食材といろいろ買い足していったらカゴいっぱいの量に。不必要なものは買わない心がけのつもりでも、物欲にまみれているものだ。夕食は鶏唐揚げにしようと思っていたところ、A子が「海老が安いので買おう、ついでにエビフライを作ってね」と提案される。唐揚げのついでにフライとはまたアバウトな提案だ。

買い物の前、アパートの住人から「班長が留守なので副班長に相談しようと思って・・・」と訪問を受ける。隣人が時々ベランダの垣根を越えて覗きに来ているようだと言う。以前から気配を感じていたのだが、今日はあからさまだったので初めてこちらから注意したところ、「いや何か音がしたので」とごまかされたとの事。とにかく覗きの事実にこちらが気づいていると知って、その後の行動が改まるか様子を見てから俺や班長が第三者として警告する事を伝える。教員だけのアパートなのに、変な奴はいるものだと俺が言ったらA子は「教員こそそんな人が多いんじゃないの?」と突っ込む。少なくとも世間的にはそんなイメージが定着しているとしたら、情けない限りだ。

揚げ物は2種類ともまあまあの出来。用意をしている間、各部屋で唯とA子が豆まきをしている。まだ恥ずかしがる事もなく大らかな掛け声だ。こう衒いがないと、よからぬ心がけの者も覗き見などという下卑た行為を(もし欲求が起こっても)思いとどまるのではないだろうか。いわば唯や和子の純真な存在はまさに魔除の効果を発揮している、とは言い過ぎかな。俺が守られてどうする、楯にならなければいけないのは俺の方だ。