5時半起床だと時間的にいっぱいいっぱい。豆腐とワカメの味噌汁、ジャコ梅和えの簡単な朝食。弁当はなしで購買パンにする。今日は出かける寸前に唯目覚める。起きてすぐ「あれ~手紙ないよ」と探し出すのは、いつも楽しみにしてくれている証拠か。でも今日はまだ俺がいるじゃないか。

コーチングスタッフ訪問の日。今日は俺は授業担当ではなく、空き時間の他の社会科教員の研究授業参観に行く。30代半ばの元気な先生、専門の公民科目で労働権についての講義。昨日参観した年配数学教諭とは雲泥の差で、きちんと生徒と向き合って会話をしながら進めていくのはさすがと言うか当然か。しかしよくあることだが、計画内容の半分も行かず、法と権利についての原理原則論を一方的に解説する内容になってしまったのは残念。もっと現代社会の問題点と結びつけ、なお且つ生徒に考察させる内容を含む展開にすべきだったのでは。

更に言えば、授業で組合の意義を語る彼もまた非組合員なわけで、表向きのきれいごとだけではなく「なぜ自分は組合加入しないか」を語ることで、現代勤労者の組合加入率低下を考える生きた教材にもなっただろうに、という点。この学校に管理職を除いても60人以上の職員がいて、組合加入者は俺を含め4人しかいないという現実、組合の大切さを語る社会科教員が、実は組合を必要と感じていない現実を語らねば、現代社会の授業は単に絵空事を述べているに過ぎないと言うことになる。

とは思ってみても、別に参観した教員にアドバイスを求めに来るわけでもない。どうしても彼に指摘したいという熱意もない。指摘したところで組合加入してくれるわけでないことは、前任校で孤軍奮闘してきた経験から知っている。早目に帰宅して、A子が歯医者に行っている間、二人の夕食の世話。和子はバナナパン粥、唯と俺はラーメンとギョーザ。食べ終えた後、和子が泣きやまないのであやしながら三人で駐車場に出、A子の帰りを待つ。いつもA子が「一刻も早く帰ってきて欲しい」と言っているのが身にしみて分かる。