昨日のお袋手製のロールキャベツ、具沢山の汁が多く残っていたのでコンソメ・ベーコンを足してスープ仕立てとする。あとは煮豆の残りと焼きジャケ。それにしても、俺が子供時代に食べていた味とは異なり、今のお袋の手料理はどれも薬膳くさいと言うか健康志向が強くて、どれにも胡麻や昆布・酢などが多用されていて、はっきり言っておいしくない。以前に大病をしたからだろうが、世間一般のように「お袋の味」に郷愁を持ったままでいたかった気もする。

職員室で空き時間中、うちのクラスで数Cの授業を終えてきたS先生が「私語がひどくて授業にならない、もうこのクラスには行きたくない」と穏やかならぬことを言う。詳しく聞くと、一部の男子生徒が授業中に紙将棋を始め、注意しても「他も聞いていないじゃないか」と居直るのだと。実際、他にも注意すべき態度が山ほどあっていちいち指摘したら授業が成り立たない状態で、今回も将棋の彼らだけを取り出して叱るのはやめて欲しい、注意するなら全体に呼びかけて欲しいと要請された。

帰りSHR時に数C選択の生徒だけ残して、まずは「現代社会の授業と変わらない態度で受けていると、自信を持って言える者は帰って良し」とその場から除外する。男子を中心とした約半数の生徒が、ただならぬ俺の雰囲気を察して逃げるように出て行く。残った15名程度の生徒に対し、教卓を叩きつけ机をなぎ倒して説教。かろうじて体罰は踏みとどまったが、頭の血管が切れるかと思うくらい激高してみせた。一人ひとりに反省文を書かせ、教室の復旧・掃除をするよう命じて出て行く。そのまま別の教室で補習をしていたら、1時間ほど経っておずおずと全員が反省文を手に謝罪にやってきた。

俺からすれば、これだけ素直な連中がどうしてそんなひどい授業態度になるのかが不思議だ。当然非は教員の側にもあるのだろうが、今はそれを生徒に認めさせてはならない。いずれ授業参観して、改善状況と共にS先生の授業振りも確認させてもらおうと思う。帰って夕食は、バレー部Nさんからの国体土産の横手焼きそば。表示通りに目玉焼きを乗せて食べたら美味しかった。それにしても、演技とはいえこの年であまり激高すると、なかなか脈や血圧が元に戻らない。食事から寝るまで唯がいつもより大人しかったのは、俺の戦闘モードがまだ残っていたのを敏感に感じたのかもしれない。