文化祭2日目。寝坊してしまい、洗濯機を回すだけしかできなかった。緑のたぬきをすすりこんで朝食。今日はまた午前から親父達が来てくれるというから、A子はなんとかなるだろう。しかし朝からひどい雨だ。起き出してきたA子が開口一番「何で洗濯機回してるの?」と問う。いつもの癖でつい、というやつだが、室内に干せないわけでもないだろう。

一般公開を待つ今日室内は、派手好きの女子達が髪を縦ロールに巻くのに一生懸命になっている。こういうのは注意のタイミングを失うと、奴らは即公認されたと判断して目の前でも平然と振舞うようになる。確かに派手すぎる格好だが、祭気分を味わいたい奴らにとって特別の時間だと言うこともわかる。今日だけは大目に見ておこう。雨はどうやら止んだようで何より。

かねて予告の通りA子が唯を連れてやって来る。和子はお袋達に見てもらっているのだ。生徒達は大騒ぎだ。高校の文化祭を楽しむにはまだちょっと小さすぎたか、しばらくして寝てしまったという。昨日見れなかったOB作成の映画、素人の作に文句言っても仕方ないがこの内容で1時間以上の長さは必要ないだろう。午後は一般受付け。いかにも柄の悪そうなものも入ってくる。作業シャツにニッカボッカというとび職スタイルは、一部の連中にとっては精一杯決めたお洒落なのだろう。幸い公開中のトラブルはなかったようで安心。

片づけも一苦労。大量のゴミが出るが、一般公開終了に合わせたようにまた降り出した雨のお陰で、ゴミ出しができない。教室内にまとめて置いておくと、机数の多い我がクラスは復旧作業もままならない。しかし派手なおねえちゃん連中も皆一生懸命撤収作業に取り組んでいたのは微笑ましい。クラス展示のコンテストでは入賞を逃したが、一致団結して取り組んだという思い出は残るだろう。


定時に帰宅し、アパートで唯たちの相手をしてくれていた親父の車に乗って隣町まで送ってもらう。今日は前任校の仲間達との飲み会があるのだ。親父達には悪かったが、こうして車で送ってもらわないととても間に合わなかった。7人ほどの小さな会だが、今年定年を迎えたS司先生をはじめとして強烈な個性が揃う。この大部分で同じ学年を支えていたとは、今思うとずいぶん贅沢なスタッフに感じる。電車のあるうちにと帰ったのが0時ごろ。A子がそっと起きてお茶を入れてくれる。感謝。