夕方実家に来て一緒にお風呂に入り寝付かせると、翌朝起こさないように早く出て行く、という毎日なので子供達の日常をほとんど書けない。でも唯の言語の成長ぶりはこの1ヶ月で飛躍的に伸びたというのが、僅かな接触からでも確認できる。和子も順調に育っていて、ぱっちりした切れ長の目が美人に成長する将来を物語っている。早く家族で暮らせるようになりたいが、俺の仕事中A子が一人で2児を見ている事を思うと、もう少し実家に頼ってからと考えてしまう。とはいえ世間では多くの母親がそんな日常を当たり前のように切り盛りしているのだが。

新学期。クラス担任紹介では予想どおり俺の受け持つクラスで大きなどよめき。まあ否定的な声はほとんど聞こえず、僅かながら拍手もあったので気分は悪くない。クラスに向かって最初の挨拶で、きちんとした身だしなみを初め基本ルールを守ることが学校生活のスタートラインにつくことであり、それができていない者は教室に入れることができない、といつも年度当初に行う厳しめの話をするのだが、全体的に緊張感が薄くどこまで届いているのか心許ない。ただ一つ、これから一年間生徒指導にあげられた者は推薦がなくなると思え、と言った時はそれなりの緊張感が走ったようだ。ともあれ昨年度と違ってクラス経営にかなりエネルギーを費やさねばならないだろう。が、それが担任として楽しみであるのも事実。

午後いっぱいかけて、新年度の準備あれこれ。特に月曜に行うクラス役員決めがスムーズにできるよう頭を使う。授業準備は全然できなかった。今年は3種類もあるというのに。実家へ行って夕食はハンバーグとタケノコご飯・サラダ等。唯は「ハンバーグ欲しいな」と相変わらず肉類好きだが、口に入れてやるもの何でもよく食べる。和子はほとんど泣かず大人しい、と思ったら、寝かしつける段になって唯と和子交互に愚図るので、なかなかどちらも眠れず大いに手こずる。