アパートでも火の気のない別室は冷え込む。なかなか寝付けないまま朝を迎えてしまい、6時半過ぎに母子に起こされて起床。パンとコーンスープ・サラダの朝食をA子が用意。実家だと食事中そこらを走り回って手を焼かせた唯だが、こちらではテーブルの幼児椅子にベルトで固定してしまうので飽きてきても移動はできない。そのストレスが食器や布巾を放り投げさせるのかもしれない。

午前中は久々に部活でスイミングへ。全員揃ったものの、テスト・入試でろくに練習できなかったため、どいつも泳ぎがいまひとつ。新入生を迎えて男女リレー種目で県大会出場を目指すよう投げかける。しかしこいつらも大人しく従ってはいるが、本心では部活に対してどういう思いを抱いているのやら。卒業式で何の挨拶にも来なかったM津のことがまだ頭に残っていて、ついそんなことを考える。

今日は唯の誕生日。A子が昨夜からダイニングを飾ってパーティー気分が盛り上がる。昼は軽くお好み焼きで済ませて、昼寝から起きるのを待っていろいろ買い物へ。図書館でははしゃぎ回って周囲から白い目で見られてしまった。Yストアでケーキや夕食の材料を購入。唯は買ったそばから「ケーキ食べようよ」「ケーキまだかな」とうるさい。

夕食は肉じゃがとマルシンハンバーグ、唯だけ目玉焼きを乗せる。ケーキが欲しいとブツブツ言っていた彼女もよく食べる。部屋を暗くしてケーキにロウソクを立て、いよいよ誕生会。A子がビデオを廻す。あれほど欲しがったケーキも半分ほどで飽いてしまったよう。プレゼントは俺たちから(A子が用意したのだが)赤ちゃんの人形と揺りベッドのセット、義姉から大きな子供用ショッピングカートが届いた。唯は断然カートやそれについていたおもちゃの野菜セットの方に夢中になっている。赤ちゃんが生まれる事に対して、ほんの僅かだが嫉妬心のようなものを抱き始めているのかも知れない。