唯が最初に起き出して、同じ棟に寝ているO田さん家族を起こさないために俺達が唯を外に連れ出す。そのまま外で過ごしていると、早朝に発つ先生や朝風呂に行く家族などと顔を合わせ、いろいろ立ち話する。O田さんは最近家を建てたばかりなので、少し水を向けると、実にいろんなことを教えてくれる。ダンボール一杯資料があるのでよかったら取りに来てくれと言われてしまった。今日は午後にK地さんの新居も訪問する予定でおり、A子のマイホーム熱はいやがうえにもヒートアップする。

バイキングの朝食では、唯はかなりの食欲を見せる。お粥を2杯、湯豆腐や味噌汁、ソーセージを次々と平らげ、Oさんの息子が食べているパンを見て自分もほしいと訴え、ロールパン1個も全部食べきってしまった。おまけに牛乳・ジュースも飲んでおなかはパンパンだ。部屋に戻ったら案の定大量に排泄。昨日の昼食ったトウモロコシがそのまま姿を見せている。

みやげ物を買って帰途に着く。Kさんの後を着いて新居に行くと、例の上の子は大喜びで唯を接待。正直忌々しいが、家のほうは実に参考になった、と思う。実際に家作りに向けていろいろ動くのは恐らくA子なので、俺はただただ感心して聞くばかりだ。帰って一旦職場に戻り、県大会出場の認知書等を作成。予選で十位だった2名はやはり繰り上げ通過を果たしていて、特に1500mの男子にとっては嬉しい結果になったことだろう。

今晩は簡単にと思ったが、A子のリクエストもあってレバニラ炒めとワンタンスープ。唯は一旦口に入れても他に欲しい物があったり口当たりが悪かったりするとすぐに吐き出す。それを俺達が自分の口へ運ぶわけだが、独身のうちは他所でやっているこのような光景を気色悪く感じていたのが、今では全く平気になっている。親になると生理的な嫌悪感さえも凌駕する力が湧いてくるものだ、ってそんな大げさに言うこともないか。