俺のイビキがひどくてA子は朝早く目覚めてしまったらしい。こりゃ本当に何とかしなくては。これまで医者にかかる度についでのように聞いてきて、「やはり減量が一番効果的ですね」なんて当り障りのない対処法しか聞き出せてこなかったが、純粋にイビキ対策のために医者にかかる必要があるだろう。

午前中は授業がないので修学旅行通信を作ったり銀行へお金を下ろしに行ったり、懸案だった雑用をまとめて済ませることができた。午後はプール掃除の様子を覗くと、昨年使っていた保温シートを引っ張り出してプールの底に広げ、テープで補修している。俺が「お金もかかるし、今年は買わないでおこうと思う」と言ったので、けなげにも古い奴を使えるよう努力しているのだ。シートを使っても1~2度しか変わらないし、何より準備片づけが大変なので俺としてはあまり乗り気ではないのだが、実際に寒いプールに入らねばならない部員にとっては大事なことなのだろう。

早めに帰ってA子が歯医者に行っている間、唯の世話。明日も同様に歯医者へ行かねばならないというので、また部活を見れない。明日は1年が山の村なので、上級生数人だけなら任せても大丈夫だと思うが。唯は本当に落ち着きがなく、あちこち歩き回っては散らかして行くので目を離せない。どの家でもこんなに大変な時期を過ごすのだろうか。正直いって、家事を一通りこなせて仕事の帰りも早い俺だから、何とか家のことが廻っているという気がする。別にうぬぼれではないが、核家族で父親が仕事で不在がちな家は、母親は本当に大変だと思う。