唯の夜泣きは最近になって治まってきた。俺のイビキはどうなのだろか、気になるのだが地雷を踏むようでA子に自分から聞き出せない。ただここ数ヶ月は、夜中にA子が怒りに任せて書いたメモを翌日になって恐縮しきりに読む、というようなことはなくなっている。ほんのわずかだが痩せたことも改善に影響を及ぼしているのだろうか。朝食はたくさんある残り物の中から、俺がカツ丼を作り、A子は調理パンで済ませる。唯はトマトとジャコ・ブロッコリーのご飯。ぐずぐず言いながらも最終的には結構な量を食べさせることができた。

午前は部活。4人で活動することに俺も部員達もやっと慣れてきた感じで、気分よく集合し、挨拶し、始められるようになった。プール掃除の時期が近づいていて、一時は他の運動部の応援も頼もうかと考えたが、やはり水泳部の意地として俺たち5人でやってしまおう、と投げかける。何かと肩身の狭い我が部、せめてプール使用権ぐらい大威張りで持っていたいものだから。

午後はM女子と父親を招いて、追認会議の結果を伝える。服装頭髪も一時と比べてすっかり模範的になったM女は、苦手な父親の横で緊張した面持ち。離婚した母親の弁では「粗暴で話が通じない」父親は、これで二度目の面談だが、問題を深刻に受け止めてくれない母親と違って、少なくとも俺の前では恐縮し娘の生活態度を改める努力を請け負ってくれる。とにかく結果は出たので、俺達はこの生徒を全力でサポートしていくつもりだと伝える。ただ条件として、来年度いきなり躓かないために、この春休みの平日午前中、休みの間に出されている課題を学校で取り組ませ終わらせることを約束させた。

書類整理を進め、来年度修学旅行の事前研修のため文化センターの大ホールを予約して映画鑑賞会の準備をする。小雨が降る中、文化センターや支払いの残っていたスイミングクラブを廻る。帰り途中に「む○み」で味噌ラーメン・ギョーザ・ライスを食べてしまって、帰って冷蔵庫に大量の残りがあることを思い出す。仕方ない明日の朝せっせと消費しよう。A子はコンサートに向けてピアノ練習のため唯を連れて実家に帰っている。焼酎を飲んで、やっぱり早々に寝てしまう。