新分掌発表の日。今年はそれ程懸案事項は無く、既に大体の動向は承知しているが、それでも新しいスタートの立ち位置が確定するこの日は、例年何か身が引き締まる思いがする。昼を食いに行く時間が取れないかと思い、そばを多めに茹でて朝食とする。

朝一は追認試験結果を受けて単位認定の会議。この半年間振り回され続きだったM女子の結果は、進級を認めるという平和的なものに終わった。担任としては、最後の最後に見せた彼女のやる気を信じてやりたいと思い後押しをしたわけだが、果たして2年になって意欲を持ち続けてくれるかどうかは、正直言って心許ない。その上俺は新クラスでは担任でさえなくなるのだ。新しい受け持ちに結果としてやっかい事案を押し付けてしまうことにならないか気がかりだ。

職員会議、学年会議、分掌会議、教科会議と続いて、新年度の自分の使命が明らかになっていく。学年では特進クラスの正担兼副学年主任、分掌では生徒課を離れ8年ぶりに教務へ復帰、教科では3年選択の世界史と2年理系の日本史計15単位と、学年の仕事がかなり重くなりそうだがやるしかない。授業は自分で予想していた以上にやりたい教科・集団をあててもらい感謝。

定時に帰って電車で俺の実家へ出向き、昼に唯を預けてピアノ練習をしていたA子と合流する。今日は結婚記念日なので父母も祝ってくれ、ご馳走のもてなしを受ける。唯の面倒まで見てくれた上に夕飯まで振舞ってもらうのは申し訳ないが、父母も俺達を招いて嬉しそう。もっと頻繁に頼ってもらいたいのかもしれない。食べきれない分を大量にもらって帰る。これらのおかず、悪くならないうちに計画的に消化していかなくては。