結構酒が残り、苦労して起きて流しの洗い物や洗濯物たたみを済ませる。部活に行く途中にM女から電話が入り、約束していたノートの提出が未だできそうに無いと泣きつかれる。もうとっくに締め切りを過ぎた、単位認定の交換条件として義務付けていた課題だが、今日には無理としてもとにかく諦めずに取り組み必ず出せと伝える。内心、こうやって向こうから電話で状況を伝えるようになっただけでも、大変な進歩だと思っている。

市営プールを使って少人数で寂しく泳いでいるところへ、陸上部の団体がどやどや入り込んできて自分達の両脇のコースは大混雑となる。一般客は当然空いている我々のコースへ流れ込んできて、インターバル練習がやりにくくなって困った。しかし誰に文句を言う筋合いでもない、貸切でない以上工夫してメニューをこなすしかない。ハードスイムメニューを後ろに回して、短い距離のインターバルを繰り返す。それでもほぼ予定通りに内容消化できた。

プールからそのままF市の文化ホールに向かい、A子のピアノ生徒達の発表会の間の唯の面倒を引き受ける。唯はぐずることも無く上機嫌なのだが、時々奇声を発してホール内に響かせるので、外に出てあちこちぶらつく。施設内には図書館があって、唯は大人しく本に向かうというわけでもなかったが、興味津々に書架の周りを這い回って、いろんな本を引っ張り出して遊ぶことで、けっこう時間をつぶすことができた。途中俺が大を催して、どこにも唯を預けられないので仕方なく抱いたまま便座に座って用を足したら、唯も臭いに刺激を受けたらしくオムツの中に大きい方を出してしまった。楽屋を借りてオムツ処理も済ませる。

帰ってスーパーの寿司と味噌汁で夕食。物を押しながら歩くことを覚えた唯は、椅子を使ってキッチン内を得意そうに歩き回るので、危なくて仕方ない。コンロのスイッチを捻ろうとするのでA子と共に真剣な表情で叱るのだが、一向に怒られているという自覚が無くニコニコして同じことを繰り返す。未だ叱られることが理解できないのか、それとも叱られていると分かっているが自分の興味を止められないのか、止める必要も無いと親をなめているのか、俺は恐らく3番目だと思うのだが。