一晩中、唯の激しい泣き声に翻弄される。熱を測ると38度台後半で、体をのけぞらせて叫ぶように泣く。夕食をとらずに寝てしまったためかと思い、ミルクや麦茶を与えるとゴクゴク飲む。でも意識は眠った状態のままなので、そのままなんとかなだめて寝かしつけ、しばらくしてまた水分補給と繰り返す。明方になって近所の子供病院に診察予約を入れ、心配な気持ちを残しつつ朝の準備をして出勤。でも出がけに起きた顔を見ると、かなり気分は回復した様子。子供の体調なんてすぐに大きく変わるものなのかもしれない。
雨がそぼ降る肌寒い中、後期の学力試験が行われる。試験監督の時間が来るまで、金曜に家庭訪問した生徒の報告書を作成する。すると教頭がやってきて、明日の採点時の昼食、助っ人に来る他教科の先生分を我々社会科で代金負担するのは不公平になるのでやめてくれと言う。「来年から、同じ手伝うなら社会科にしたい、と我が侭を言われても困るので」という理屈が、あまりに子供じみていて呆れる。社会科は例年採点に時間がかかり、昼食代を持つのは手伝ってくれた他教科先生への感謝の気持ちを示すものなので、外からとやかく言われる筋合いではないだろう。教頭には一応「分かりました」と返事をしておくが、こちらで予定したとおりに行わせてもらう。
前期の試験もそうだったが、今日も雨のためずいぶん冷え込み、受験生には厳しい環境となった。社会の問題用紙を一部借りて明日の採点の分担決めのため一通り解答してみると、かなりの難しい内容であることに驚く。何というか、問題文章の言い回しが難解で意を汲み取るのに時間がかかる感じだ。数年前から資料を活用する力を評価に反映させるべく問題文に様々な表やグラフが用いられるようになっているが、そのため却って解答を導き出しづらい設問も多く、何だか無理やりに資料を使っている印象を受けた。
頼まれた買い物を済ませて帰ると、唯はずいぶん具合が良くなっている様で、声を上げて笑っていた。せがむのに応じて一緒にピアノの席に座ると、熱心に鍵盤を叩き始めた。やはり母親の血が強く流れているんだと感じる。他にも唯は物を叩いたり振ったりして、音を出す行為に強く関心を示すことが多い。芸術方面は学費が嵩むな…と、つい早くも将来に向けて算盤をはじいてしまう所が小市民だ。
雨がそぼ降る肌寒い中、後期の学力試験が行われる。試験監督の時間が来るまで、金曜に家庭訪問した生徒の報告書を作成する。すると教頭がやってきて、明日の採点時の昼食、助っ人に来る他教科の先生分を我々社会科で代金負担するのは不公平になるのでやめてくれと言う。「来年から、同じ手伝うなら社会科にしたい、と我が侭を言われても困るので」という理屈が、あまりに子供じみていて呆れる。社会科は例年採点に時間がかかり、昼食代を持つのは手伝ってくれた他教科先生への感謝の気持ちを示すものなので、外からとやかく言われる筋合いではないだろう。教頭には一応「分かりました」と返事をしておくが、こちらで予定したとおりに行わせてもらう。
前期の試験もそうだったが、今日も雨のためずいぶん冷え込み、受験生には厳しい環境となった。社会の問題用紙を一部借りて明日の採点の分担決めのため一通り解答してみると、かなりの難しい内容であることに驚く。何というか、問題文章の言い回しが難解で意を汲み取るのに時間がかかる感じだ。数年前から資料を活用する力を評価に反映させるべく問題文に様々な表やグラフが用いられるようになっているが、そのため却って解答を導き出しづらい設問も多く、何だか無理やりに資料を使っている印象を受けた。
頼まれた買い物を済ませて帰ると、唯はずいぶん具合が良くなっている様で、声を上げて笑っていた。せがむのに応じて一緒にピアノの席に座ると、熱心に鍵盤を叩き始めた。やはり母親の血が強く流れているんだと感じる。他にも唯は物を叩いたり振ったりして、音を出す行為に強く関心を示すことが多い。芸術方面は学費が嵩むな…と、つい早くも将来に向けて算盤をはじいてしまう所が小市民だ。