最近の唯は俺が出かけるぎりぎりになって起き出すことが多い。毎朝日課として携帯写真を撮っているのが、時間がなくなってしまう。唯が生まれてそろそろ1年、携帯のメモリーもずいぶん容量が少なくなっている。少しずつ出来の悪い作品を消去して、もうあと数ヶ月は取り貯められるようにしなくては。

朝呼びつけていた残りの4人の1年部員の内さらに2人がやめると申し出、結局2年と合わせて4人になってしまった。意欲のないものを無理に引き止めても意味がないので去った者には何の未練もないが、残された部員がしばらく暗い気持ちでいることを思うと、今回の突き放した処置が本当に良かったのかなとためらう気持ちも起こる。何にせよもっと楽しく練習できる環境を整えなければいけないだろう。

今日は本当に慌しかった。1年部員の指導が終わるのを待っていたクラスの女子が、転学希望を申し出てくるので、夜に家庭訪問をすることを約束する。M女子も約束どおり朝の内に俺のところに来て髪や服装を直したことをアピールする。今謹慎中の生徒に出す課題の用意をして、3時間連続でテスト返却をしつつ成績不振者への指導を行う。3限後にそのまま大掃除に突入し、月曜から始まる後期試験会場作り。明日の部活に顔を出せないため副顧問にメニューを渡して依頼し、採点時の昼食の注文を教科内で確認してうなぎ屋に予約する。その他雑用も含めて仕事がどっと押し寄せ、会議が終わる頃にはヘトヘトになった。

夜になって家庭訪問、ずっとクラスで孤立に耐えてきて、単位制へ転入できるこの時期を待っていたと言う。両親もこれ以上辛い思いをさせたくないと言って、もう資料一式揃えてある。学校側の出来る対応を、例えば保健室登校なども例に出しながら説得するが、そのような特別扱いを受けている姿をさらすこと自体嫌なのだそうだ。2時間近く話を聞いて、こちらの用意すべき書式を受け取って帰る。今日は一人の日でよかった。ビールを飲んで寝てしまう。