A子実家で目覚める。この家は雨戸を閉めてあるため朝になっても真っ暗で時間がわからない。昨夜早く床についたのですっかり目が覚めているのだが、まだ家の人達が起きてこないため、布団の中で辛抱強く時間の過ぎるのを待つ。そのうち唯がぐずり出したので世話にかこつけて起きだし、台所でミルクをやる。時計を見るともう8時を廻っている。その後お雑煮を頂いて義姉の子供たちの相手をして(この子達は「お餅嫌い」と言って雑煮を食わず、朝からイクラを出してもらって白いご飯に乗せて食べていた。まあ食習慣は家それぞれだから口を挟むこともないが)、昼前にアパートに戻る。

出していない相手から年賀状が結構来ている。急いで返事を書いて、お昼に買い置きのいなり寿司を放りこんで、午後から俺の実家の方の集まりがK山寺の国民宿舎であるのでそちらに向かう。双方の実家で唯の取りあいで、俺達はマネージャー&運転手といったところか。昨日はちょっと熱が出ていたこともあったが、概ね体調もよく家に帰ったわずかなインターバルの間にウンチもしてくれて、手際のよい準備ができて助かる。

国民宿舎といってもなかなか立派な食事が出て満足。唯には持ってきたお粥にしんじょや野菜の煮物など柔らかくて薄味そうなものを選んで潰しあえる。弟夫婦の子が4才と2才、姉貴の所はもう大きくて、成人した上の娘は仕事で来られず、下の専門生が派手な格好で来ている。それでも家族の行事に極力顔を出してくれるいい娘達だ。ここでもやはり中心は唯。笑ったといって、手を叩いたといって、給仕の仲居さんも含めて唯を代わる代わるあやしてくれる。

内風呂がお湯が出ず、寒い中苦労して温泉に入れる。ちょっと熱すぎたかと思ったが、案外平気で浴槽に漬かる。その後も普段なら眠くなってぐずる時間になっても、相手をしてくれる大人達に囲まれてずっとハイテンションの状態が続き、却って心配になるほどだ。部屋の電気を消したのが10時ごろだが、その後もなかなか寝付いてくれずA子を困らせたらしい。