完全オフの日。思えば夏休みといっても、運動部顧問にとっては変則的かつ屋外の勤務となるだけで、肉体的にはきつい日々が続く。それでも今年はサッカーの副を外れたため、来る日も来る日も遠征・試合といった忙しさからは逃れられている。6時に起きて唯の世話&うどんを茹でて朝食とする。

昼頃になって、隣の工場で何周年記念だかの式典が賑やかに始まる。バンド演奏の音が聞こえてき、楽しげなので招待券を持ってA子と唯と共に出かける。地域の招待客と会社の来賓とがごっちゃになってなかなかの盛況である。飲み放題のビール渡し場は大混雑で、行列を見るだけで並ぶ気力が薄れてしまう。それでも最初の1杯は確保し、ステージが見晴らせる後ろの方のテーブルに相席させてもらって、卓上のソーセージやチキンなどを肴に地元ビールを味わう。最近あまり飲んでいないので、俺のとA子の残りの2杯を飲んだだけで結構いい気持ちになる。後は面倒くさくなってビールのお替りをせず唯を抱いてあやしていると、A子が何回か取りに並んでくれ、すっかり酔っ払ってしまった。

ステージ演奏が本格的に始まるとさすがに大音量で、唯の耳が心配なので俺だけ唯を連れて帰ることにする。A子は「お楽しみ抽選会の結果をどうしても知りたい」と言うので残ってもらう。部屋に戻って唯のオムツとミルクの世話を終えたらすっかり眠くなり、そのまま寝てしまう。

夕方、抽選にはずれて帰ってきたA子と3人で数日前に行った芝生の広がる公園に出かける。隣の工場はすっかりイベント会場を解体してしまって日常の風景に戻っている。しかし会社のメンバーが近くのビール園で打ち上げをしているらしく、司会の声やカラオケの演奏が楽しげに聞こえてくる。部屋に戻って軽くそうめん。そうめんの消費量が伸びる夏だ。