良い天気が続く。朝食のお握りをコンビニで買って部活へ向かう。練習中、例の問題を巡って微妙な対立関係にある顧問が、部員を引き連れてクールダウンをさせにプールサイドへ来る。お互い「どうも」程度の挨拶で済ませるが、今後関係がギクシャクしてしまって職場の雰囲気が悪くなるのではたまらない。といって保身のために生徒を犠牲にするわけには勿論いかない。教員ってのはどうして問題を一人で抱え込もうとするのかねえ・・・。

後で読み返しても、きっと何の事だか分からないかもしれない。それも仕方ない、我々には守秘義務があるし、日記に記すことが何らかの解決に結びつく訳でもないのだから。家に帰ってビールを飲み、そばを茹でて食べ、ゴロゴロしているとすぐに時間が経つ。A子と唯が帰ってくるまでに洗濯を済ませてたたみ、夕食の準備をする。餃子を買ってくるというので、飯を炊き、味噌汁(キャベツとニンジン)と野菜炒めを用意する。

唯は車の中でずいぶん泣いたそうだ。確かに1時間近くチャイルドシートに縛り付けられているのは、さぞかし窮屈だろう。唯を抱いて近所の散歩をする。ブラジル人らしきアベックが、こんな田舎のあぜ道で大胆すぎる抱擁をしているので、目のやり場に困る。唯はじっと目を凝らして見ていたが、2人は何のためらいも見せずに行為を続行していた。

夕食後はA子の勧めで「トゥー・ブラザーズ」という野生トラの兄弟を描いた映画を見るが、幼いトラの子が次々と不幸に見舞われるのが可哀相で、途中で止めてしまった。俺もA子も、小さい生命に対してたやすく感情移入してしまう精神になっている。