一昨日から唯が家に戻っているので、いつでも顔を見ることができる幸せを感じている。今日の1ヶ月検診のために来ていて、始めは年度当初でもあるし俺は仕事に行こうと思っていたのだが、先日の職員会議で今年度から産後育児休暇というものが最大5日間取れるようになり、出産後8週間は適用されるという説明を受けて、どうせなら利用しようと思い直し今日は職場を休んでしまった。朝から唯をあやし、写真を撮り、糖水を与えることなどが存分にできてありがたい。

検診を受けている間、時々聞こえてくる泣き声でそれが唯の声だとはっきり分かることに気づく。赤ん坊の声なんてどれも・・・と思っていたが、やはり確実に個性があるのだ。検診の結果は概ね問題ないもののやはり体重増がやや足りないらしく、来週もう一度検診を受け、その結果まだ足りないのであれば母乳以外にミルクを与えることも考えましょうということだった。検診にまたついて行くとなると、来週も唯と丸一日過ごせて嬉しいが、そうそう職場を休めるだろうか心配だ。

俺の実家へ唯を見せに行く途中、先月末車中忘れた携帯電話を保管し警察に届けてくれたタクシー会社に御礼をしようと、菓子折りを買って近くのスーパーに車を停め、警察から聞いた住所を頼りに雨の中事務所を探す。遠回りはしたが見つけることができ、恐縮する会社の人に菓子折りを渡して、やっと自分の気がすむ。お礼とか挨拶なんてのはマナーである以前に、自己満足の度合いが大きいのだと改めて気づく。

実家で俺の両親は大喜びで迎え、かわるがわる唯を抱いてあやしてくれる。孫の存在が、俺のこれまでで最大の親孝行なんだなと、両親の姿を見て思う。昼飯をいただき、唯を沐浴させてしばし休んだ後、A子実家へ向かう。雨の中走らせる、昨日預けた車の代車(ポロ)は俺自身の車より快適だ。これでまたしばらく唯とお別れだと思うと、切ない気持ちがこみ上げてくる。