今日は始業式。大掃除の時間に1年生を迎える教室を一人で掃除していると、向かいのトイレや奥の化学室を掃除していたサッカー部2年の連中が顔を出して手伝ってくれた。クラスや授業では生徒に対してかなり厳しく接してきた俺だが、部活では何しろあの監督がしっかり締めているので、俺は立場上どうしても補佐役というかお母さん的役割、つまり連中が息を抜いて気楽に話しかけられる役割を担ってきた。だから、ばかりではないだろうが、連中は俺に対して礼儀正しいのはもちろん実に親切だし、親しみをこめて寄って来てくれる。サッカーの副という立場に振り回されたこの一年だったが、彼らと築くことのできたこのような関係は、教員である自分にとってかけがえのない大事なものだと、今になって再認識する。

式典が終わり、いよいよプールサイドへ向かい正顧問としての挨拶をする。2・3年合わせて6人というサッカーとは比べ物にならない、他の運動部と比べてもかなり肩身の狭い弱小部だが、素直そうな顔で俺の話を真剣に受け止めてくれる部員たちをいとおしく思う。話の内容は、とにかく廃部にならないよう積極的に新入部員を勧誘しよう、水泳があまり盛んでないこの地域だが、他の運動に取って代わることのできないスポーツである限り、我々で守っていこう。それぞれが自己ベストを更新すること・リレーを組んで大会に出られるようにすること。ささやかだがそんな目標を持って頑張っていこう、と伝えた。プール掃除は今日から始めて、金曜くらいには終わらせられるようにしたい。

明日の入学式の準備も終えて、スーパーで惣菜を買って久々にオンザロックを飲みながら夕食。ナイターは巨人の大量リードが追いつかれて充分楽しめたが、番組終了後、延長の果てにどうにか巨人が今季初勝利を挙げたらしい。学年主任Tさんの喜ぶ顔が目に浮かぶ。アンチの自分としては面白くないが、明日の1年部スタートにとっては幸先がいいと言えるかもしれない。