子どもが英語を理解していないようです‥

こんにちは。【TLCフォニックス】開発者の船津徹です。

Q：子どもが英語を理解していないようですが、日本語で意味を教えなくてもいいのでしょうか？

A：子どもが「これどういう意味」と聞いてこない限り、日本語で意味を教える必要はありません。

子どもの英語学習で大切なポイントが「英語を日本語に翻訳しないこと」です。

日本の学校では英単語の意味を教え、文法ルールを教え、英語を日本語に翻訳して理解する方法を教えます。

その結果、

英単語の意味（日本語訳）が分かる＝英語が分かる

英語のセンテンスの意味（日本語訳）が分かる＝英語が分かる

と多くの人が思い込んでいます。

しかし、子どもの英語学習はできるだけ日本語に翻訳せずに、英語を英語のまま教える方法が効果的です！

訳さずにどうやって理解するのだ？と疑問が湧きますね。

基本的な単語の意味についてはピクチャーディクショナリーと呼ばれる、イラストや写真がついた辞書を活用してください。

ちなみにアメリカの子どもたちがよく使うのは「Scholastic Children's Dictionary」や「Merriam-Webster Children's Dictionary」です。

また私が開発した「TLCフォニックス」は、全ての単語にビジュアルキュー（イラストや写真）がついていますので、日本語に訳さなくても「なんとなく理解できる」ように工夫されています。

基本単語の意味が分かれば、それらを手がかりに、全体の意味が「何となくイメージできる」ようになります。

この「何となくイメージできる」という状態が「分かる」ということなのです。

以下は今日のニュース記事の抜粋ですが、意味が分かりますか？

アルケゴスは、米ヘッジファンドであるタイガー・マネジメントの元トレーダー、ビル・フアン氏の財産を管理・運営するファミリーオフィス。先週、マージンコールに応じられなかったことを受け、取引先銀行から200億ドル相当の保有株式の売却を強いられた。関係者によると、アルケゴスが投資先企業の持ち分を積み上げるのに利用していたレバレッジの多くは、野村ＨＤやクレディ・スイス・グループなどの銀行が、スワップや「差金決済取引（ＣＦＤ）」を通じて提供していた。この取引ではアルケゴスが実際に原資産を保有することはない。

日本語であっても書かれている内容がイメージできないと、なんのことだかさっぱり意味が分かりません。

英語を日本語に翻訳する方法を教えると、英語を英語のままイメージすることよりも、日本語に翻訳することにフォーカスした思考が身についてしまいます。

すると聞き取れない単語があったり、意味のわからない単語に出会うと、思考停止になり、「英語はわからない」という結果に陥ってしまうのです。

私の主宰するTLC for Kidsスクールでは「英語ネイティブの先生が英語オンリー」で教えます。アメリカに来たばかりで全く英語が話せない子どもであっても「英語オンリー」です。

子どもに英語オンリーで指導していると、全ての単語を知らなくても、知っている単語をつなげて意味をイメージする思考を身につけることができるようになります。

日本人バイリンガルに「英語を話す時に日本語に訳しますか？」と聞くと「訳しません」と100％答えが返ってきます。バイリンガルレベルまでいかなくても、高い英語力を有している人は英語を日本語に訳しません。