さて、東京ガールズコレクション以来の小ブログとなりますが、読者の皆さんの女性誌ライフは、いかがでしょうか?

10月1日に発売された「セブンティーン」11月号は、西内まりや卒業号。2010年にnicolaからメンバー入りし、2013年以降はエースとしてすっかり定着した彼女の卒業インタビューは、涙なしには読めません!

彼女のポジションは、来月のカバーモデルとしても告知されている三吉彩花、その後に続く中条あやみ、古畑星夏らに引き継がれていきます!

その3日前に発売された「MORE」の同じく11月号では、パンテーンのBOOK IN BOOKの最後に、初代ミスセブンティーン・鈴木えみのインタビュー、彼女が飾った「セブンティーン」の表紙ビジュアルが掲載されています。「STモデル = グラドル、TVに引っ張りだこの売れっ子」の等式が成立する基礎を築いたのは、他ならぬ彼女です。

2004年に鈴木えみをアイコンに起用して創刊された「PINKY」は、特にTVとの相性が良い「赤文字雑誌」とあって、よりその傾向を加速させ、2007~09年には同誌の主力の木下優樹菜、佐々木希をTVで見ない日はないほどでした。ただし、ST系列3誌の中でのお目立ち度はPINKYモデルがずば抜けており、それに比べると他2誌モデルは多少地味でした。
(サッカーの稲本選手夫人で今やすっかり札幌人の田中美保が小栗旬とフライデーされたのもこの時期かな?)

エースの「PINKY」は後発ゆえに発行部数で「CanCam」「ViVi」相手に苦戦し、ほどなくして休刊となりましたが、その後の展開はご賢察の通り。
自社の雑誌で同世代向けに発売されていた、そして佐々木希ほか4人以上のPINKYモデルを受け入れた「non-no」に、そして両誌の母体の「セブンティーン」に、読者の違和感と不安をよそに、連日TV番組に出るモデル、キレイめで男の子ウケの良いコーディネートなど、その「赤文字系」の色が取り入れられていきました。後に広告主の懐事情などもあり、両誌ともに発売が月1号に減少しましたが、勢いを落とすことなく、鈴木えみ・木下優樹菜・佐々木希級のスター選手を量産。「PINKY」があった頃以上に、姉妹2誌連合で勢いをつけています。
ここ5年程度でざっと思いついた限りでも…
・大政絢
・佐藤ありさ
・桐谷美玲
・波瑠
・本田翼
・鈴木友菜
・新木優子
・岡田紗佳
・北山詩織
・西内まりや
・新川優愛
・三吉彩花
・中条あやみ
・森川葵
・大野いと
・古畑星夏

この量産ペース、10年前の「CanCam」が送り出した「エビ・もえ・優・茉希・直子」とは何だったのか、と言わんばかりです。10年前と違い、キレイめでモテ意識の高いコーディネートの傾向と相まって、「赤文字系」の色をより強くしています。

その「売れっ子・ST/non-no/PINKYモデル」の歴史の第一歩を踏み出したのが、鈴木えみです。上記のST/non-noモデルたちは、鈴木えみに続き、そして何らかの分野で鈴木えみを超えるスターばかりです。モデル1人のために雑誌創刊という記録だけは今後とも鈴木えみだけのものとなりそうですが。

今年「セブンティーン」をエース級で卒業した西内まりや、新川優愛がどこまで躍進するか、期待大です。「non-no」モデルとなった新川優愛は今日(10月3日)から「王様のブランチ」(TBS)のMCに就任。西内まりやにはどんな未来が待っているか?