さて、今月も、赤文字雑誌の発売が近づいてまいりましたが、まだ揃っておりませんので、簡単に現状はっきりしている内容だけお伝えいたします。

1. CanCamでは舞川あいくが卒業。エビちゃん以来一大勢力を誇っていたパール・ケイダッシュがついにインセントと同率に。
2. Rayでは2015年1月号(来月22日発売)から松元絵里花・朝比奈彩が専属モデル入り。11月号に引き続き12月号にも登場します。
3. JJの巻末には「女子会なんて、大嫌い」読者投稿特集。久しぶりに「女の園の暗部」系の記事が載りました。

ここでは、速報として、1. の「舞川あいく卒業のお知らせ」についてお伝えします。多分本誌の内容と同時にはお伝えできないと思うので、少ない頭を振り絞って。

Popteenから2008年11月(つまりデビュー号は2009年1月号)に移籍してきた舞川あいくは、今やつけまのプロデュースなどで大きな経済効果をもたらす人物とされ、現在のCanCam読者の半数程度が、彼女のファンであるとみられています。

CanCamの黄金時代を演出した蛯原友里、押切もえと同じパール(ケイダッシュ系列)所属です。特に押切もえとは、Popteen出身というキャリアパスも一致します。

2014年2月時点で、CanCam専属モデルの所属事務所構成は以下のようになっていました。

パール(41.5%)
・舞川あいく
・安座間美優
・トラウデン直美
・東野佑美
・沢宥紀
インセント(25%)
・山本美月
・久松郁実
・久住小春
サムデイ(8.3%)
・土屋巴瑞季
エバーグリーン(16.7%)
・坂田梨香子
・池田エライザ
LDH(8.3%)
・楓

以上の通り、パールが圧倒的優勢でしたが、今回舞川あいくが卒業すると以下のようになります。

パール(23%)
・東野佑美
・トラウデン直美
・沢宥紀
インセント(23%)
・山本美月
・久松郁実
・久住小春
オスカー(15%)
・堀田茜
・若山あやの
サムデイ(7.7%)
・土屋巴瑞季
エバーグリーン(15%)
・坂田梨香子
・池田エライザ
トップコート(7.7%)
・まい
LDH(7.7%)
・楓

メンバー自体も1人増えましたが、それを勘案してもなお、4割強から4分の1弱ともなると、一気に勢いを失ったと言わざるをえないものがあります。

もともと、パール所属者が多いのは、蛯原友里、押切もえ、同系列のケイダッシュ所属の山田優の人気が空前絶後の雑誌の売れ行きにつながった経緯があってのことでしたが、井亀真紀編集長就任後は関係が薄れていき、ミスター立教の沢宥紀を所属させた以外は、一貫して「退く」ばかり。一方、インセント所属者を何かと重視し、特に山本美月は小保方リケジョ・オタク女子など多彩な顔を持つ人物として、一貫して全力で推されています。久松郁実もモデル業の枠にとらわれず、女優業、グラビアアイドル、野球の始球式など畑を選ばぬ活躍でインセントの事業多角化の担い手となっています。また、オスカー所属者を10年ぶりに専属モデルとして起用しています。現役福大生の読者モデル・丸林広奈を各方面で推したり、高身長主義をやめてSサイズ(157cm)モデルのまい(歌手・Chay)を専属モデルに起用したりと、これ以外にも既存の常識を打ち破る斬新な試みが注目されています。

とはいえ、いかに新体制のもとでアイコンキャラクターの刷新が図られたとは言っても、一定の規模のファンを獲得し、雑誌の支持者を維持してきたのが、舞川あいくであることに変わりはありません。そのため、彼女の卒業後、しばらくはアイコンキャラクターの中心に誰を起用するか、ぶれるものと考えられます。実際、現編集長就任第1号で表紙に起用された土屋巴瑞季や、13年末に初めて単独表紙を経験した坂田梨香子は、今やすっかり窓際族ですし、少なくとも山本美月とまいでは迷っている節が未だにあると見受けられますので。

いずれにしても、舞川あいくの卒業は、来るべき時がいよいよ来てしまった、というところなのでしょう。フォトグラファーとして個展も開催している彼女に、新たなステージでのデビューがあることを期待しましょう。

【ひとこと】non-noモデルになった知英(元KARAのカン・ジヨン)、イイんだけど、あの顔立ちはもっと辛口なコーディネートの方が似合うよなぁ~。ついでに三吉彩花とキャラ被りすぎ。。。