今月の赤文字雑誌フライングゲット、続いて「Ray」。

溝手編集長就任3号目です。

表紙は櫻井翔。映画「謎解きはディナーの後で」の番宣での登場です。題字は高島屋のショッパーの赤に近いローズレッド。Cover Storyでのインタビューに続いて、今月のラグジュアリーブランド。香里奈がまとうプラダの2013-14秋冬コレクション。シックな素材とチェック柄を前面に出した、前シーズン(2013春夏)の「ジャポニズム」に比べてかなり大人しめなルックを提案します。

現在のRayモデルは、基本的に「香里奈+その他」でチームが編成されており、この傾向は前任の藤村幹央編集長の時代からのもの。厳密に言えばそれ以前からそうだったのですが、藤村編集長時代が特に顕著で、あまりにも香里奈に頼りすぎて、「その他」の躍進の芽を容赦なく摘み、2番手としてポスト香里奈の最右翼だった葛岡碧、紺野ゆりも他誌(AneCan、CLASSY)へ放り出し、結果的に30歳目前になっても彼女を第一線から退けることができないでいるというのが現状。溝手編集長も、就任第1号では泉里香を単独で表紙に起用し、イベントも大々的に実施するなど、一瞬チーム編成の見直しに着手する構えを見せはしましたが、その直後の8月号には香里奈の表紙が復活。表紙のキャラクターはその後も櫻井翔、渡辺麻友(次号予告による)と、あっさりと期待は裏切られ続ける模様。新編集長就任後も、香里奈偏重のスタンスは、思ったほど変わっていない、といえます。

スタイリスト渡邊恵子さんのコラムでは秋を意識した「でこぼこ素材×落ち着いた色」のアイテムをピックアップ。

目次直後の特集は「Rayモデルの着回し100」。誌面を飾るのは、泉里香・白石麻衣・今井りか&鹿沼憂妃。割り当てページ数はタイトル見開きを除くと、泉里香×10・白石麻衣×8・今井りか&鹿沼憂妃×8。タイトル見開きをカウントすると、それぞれ11・8.5・8.5となります。いずれも、掲載商品は、ギンガムチェック、リゾート柄、ストライプ&ボーダーなどなど、夏のトレンドの集大成と言えます。続く「プチプラリッチなワンピ」は、最後の買い足し的な位置づけで、ミニからマキシまで、リゾートライクから良家のお嬢様風まで、多彩にカバー。黒無地のペプラムシルエットで女らしいボディラインを強調したルックもオススメです。

CanCamに引き続き、こちらも新専属モデルデビューのお知らせが。Rayモデルとしてデビューするのは、E-girlsの佐藤晴美。くどいようですが、所属事務所はLDH。所属ユニットは「Flower」でSTモデルの坂東希と同じ。同じE-girlsからは、CanCamにもKAEDE(Happiness所属)がデビューすることが明らかになっています。

※速報:藤井萩花・夏恋(それぞれFlower, Happiness所属)が「JJ」専属モデル入りだそうです。

「ベーシック×カラフルとっかえっこ」、「ミニボトム」と、今夏の総まとめ的な特集記事と、スポンサータイアップがちまちまと掲載され…

後半は「秋トレンドフライングゲット」。私達はこれから真夏の恋を求めようという気分なのに、早くも誌面は秋に意識が向いているんですね。先月の「ViVi」が発売前に入手できず、小ブログでは見逃してしまっていたので、「Ray」掲載の範囲内でヒットしそうなアイテムを予習しておきましょう!
・レディなチェック→巻頭のプラダもこれに入るかも。
・千鳥格子柄→フェリージのバッグに最近登場した柄。
・秋口はブルゾン
・キルティング素材→シャネル「呼ばれた気がした」
・レトロな花柄→大花柄ということで、春夏とも近いですが、トロピカルなものではなく、素朴なタッチの花柄。マリークヮント、マリメッコあたりがそれっぽいと思います。
・セットアップ→上下合わせてかっちり目も、どちらか単体で使っても。コーディネートの幅が広がります!
・スタンドカラーの首つまりトップス→タートルネックで密着よりは、多少余裕がある方がオススメだそう。ノースリーブでセクシー系も今から狙い目?!
・可愛げスウェット
・でこぼこ素材→巻頭の渡邊さんコラムでもピックアップされました。
・フレアボトムのひらひら感
・ピンク、ブルー、ギンガムチェックは秋もOK!
なお、記事にキンタロー。は登場しません。JJさん、あなたとは違うんです!

秋のトレンドを総チェックした後は、真夏の日常をクール&快適に、冷え症も防ぐアイテムのご紹介「おうちで夏オシャレアイデア」。

巻末の白黒面では「Rayガールのライフスタイル」と題して、ファッション、美容と健康、マネー、人間関係、SNS、恋愛&SEXと、ありとあらゆるジャンルのアンケート結果から読者の生活実態を探ります。

とじ込み別冊付録は「ウェザーガールズのくびれをつくるエクササイズ&ポーズ」。

夏の終わりから、早くも(といってもViViに比べて1カ月遅いのですが…)秋を意識したアイテムの掲載がスタートということで、来月以降本格化する秋ファッションのPRがどのように行われるかが注目です。
一方、表紙にこそ起用されなかったものの、ゲスト表紙がその後2ヶ月続くこととなり、結果的に「香里奈の天下」が戻ってきてしまったことは、少々残念に感じました。泉里香の掲載も、先月よりは大きい単位のものが増えましたが、やはりまだまだ、という感じはしました。

いよいよ真夏、だけれど、秋は目前。次の季節に胸躍る一方で、はかない夏の夢に、わずかばかりの未練が残る。今月はそんなところではないでしょうか。

次回は22日、「JJ」「ViVi」のうち手に入った雑誌の内容をご報告いたします。流通の都合で、どちらも手に入らない可能性もありますので、その場合はご容赦ください…(汗)