ガールの皆さんにはもはや説明不要と思われますので、詳細には述べませんが、ある曲のPVに、登場するアーティスト本人(女性)が髪を切るシーンで終わるものがあります。
「あんなに大切に、私のコト、愛してくれたのに…今の彼女のコトも、私と同じように愛しているの…?」
これほど本気で好きなのに、会ってくれないカレ。思えば思うほど、手の届かない存在になっていく。飾らない、リアルで切ない歌詞とともに、叶わぬ恋に悩めるガールの気持ちを生々しく表現しているといえるシーンです。

でも、これって、自由恋愛のこの時代だからこそのものじゃないの…?

いいえ、とんでもない。まったくそんなことはありません。形こそ違うとはいえ、我が国では、実は1000年も前から同じことが言われてきていたのです。

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変わらず

雄島とは、日本三景のひとつ・松島にある島のひとつで、地元の漁師さんの活動拠点。潜水服で常時冷たい海に潜って、魚介類を獲るのですから、当然のごとくいつなんどきでも袖を濡らしている。しかし、しかしです。私の袖はついに色が変わってしまった、なぜならあなたを好きで、会いたくて、夜ごと夜ごとに泣き濡れて、ついには血の涙を流すまでになってしまったから、と。

よみ人は殷富門院大輔といって、後白河天皇の皇女・殷富門院に仕えた女房のひとり。藤原摂関家の一族です。

何をさしおいても好きで好きでたまらない、本気で好きになった人、なのに会えない、そんな現実をつきつけられたとしたら、我が身が傷ついても構わない。時代がどんなに変わろうとも、日本女性の恋心は変わらないのです。

ガールの皆さん、我が身が傷ついても構わない!といえるほど、本気で恋をしている人はいますか?いるとしたら、それは素晴らしいこと。会う日会う日がこの上ない天国のようなものとなるでしょう。そしてそれは、毎日あなたの若々しいハートを維持する原動力となります。たとえ傷ついたとしても、その分磨かれ、回復することでさらにみずみずしさを取り戻していきます。しかし、もしそのような人がいないとしたら…あなたの心はすでに濡れるどころではなく「さび」はじめているのかもしれません。恋しているうちが女の華。今からでも遅くはありません。恋をしてさびを取りましょう。