ある日突然知らされた。
父の病気。

父は肺を患っていた。

間質性肺炎だと聞かされた。

聞いた時には、もう手術も何もできない状態だと言われた。

その時には、まだ病気と分からないくらい普通だったから正直なにをどうしていいのか分からなかった。

父は長距離運転手を辞めた後、介護の勉強をし、ヘルパーの資格を取得した。
50代になってから、夜遅くまで分厚い参考書とにらめっこして。
それから、介護施設に働きに行った。

それもこれも母のために。

一度聞いたことがある。

なぜ、その歳になってまで、そんなに頑張れるのかと。

母が大好きだから、母のために頑張るし頑張れるんだ、と。

我が父ながら、かっこいいなと、父みたいな人と結婚したいなと思った。

そんな父が徐々に病気におかされていった。

運転中に具合が悪くなり単独事故を起こしてから運転をやめた。

歩くと呼吸が苦しくなるようになった。

酸素が必要になった。

病院に行く以外、外出ができなくなった。


それよりもなによりも。

父が多分1番辛かったこと。





母の介護ができなくなった。

母は施設へ。
父は自宅で1人。

仲良しの2人が離れ離れになった。