野山は一面の緑。
染色家の志村ふくみさんの『色を奏でる』に、こんな一節がありました。
「緑の色は直接出すことはできないが、そのかわり、青と黄をかけ合わせることによって緑が得られる。すなわち、藍がめに、刈安・くちなし・きはだなどの植物で染めた黄色の糸を浸けると、緑が生れるのである。ほかの色は色が染まるというのに、緑のときだけはなぜか生れるといいたくなる。」
「たとえ植物から葉っぱを絞って緑の液が出ても、それは刻々色を失って灰色がのこるばかりである。移ろいゆく生命の象徴こそ緑なのである。」
私も水彩画では、緑の絵の具は使わず、青と黄、ときに茶を、様々な割合で水に溶いて、大地の緑を探してきたので、まさに我が意を得たり。これからも試行錯誤しながら自分の緑を追い求めていこうと、勇気づけられました。






