【前説】王国の灯火
かつての強豪も、今となってはエレベータークラブ。
一昨年、磐田、清水ともにJ2へ降格。
J1から静岡のクラブが消えた。
それでも、磐田は清水との熾烈な昇格争いを制し、見事に1年での復帰を果たした。
王国静岡の期待を一身に背負って戦う今シーズンは、ここまで1勝4敗の18位。
2節の川崎Fとのとんばか試合以来、3連敗でホームは未勝利のままだ。
対戦成績を見ると、磐田がJ2にいた2年間は1分3敗。
通算戦績でも磐田の16勝6敗と大きく負け越している。
しかし、何度も言うようだが、こんな相手にお付き合いしているようじゃ上は見えてこない。
魂で勝つ試合が観たいんだ。
結果は後から付いてくる。
【往路】鈍行10時間修行
今回の行程は、まず長岡から鈍行で磐田へ。
試合後は、友人の車で大学のある富山へ帰る。
今回も青春18きっぷを使用。
前回1,2回目枠しか使ってなかったのに今回5回目になってるのは、3,4回目枠を売り捌いたから。
<前回>
そのせいで、ただでさえ安い1回分がもっと安くなって約2000円に。
普通に乗車券買ったら9000円弱するから、元が取れたとかいうレベルの話ではない。
鈍行オンリーの縛りがあるけど。
いつも通り、始発の水上行きで南下。
水上で乗り換え高崎に向かう。
ここら辺はいつも通りなんでカッツ!!!!
上越線はいつ乗っても景色が良いですね。
高崎からは高崎線、湘南新宿ライン、東海道線直通の特別快速小田原行きへ乗り換え。
寝てたので沿線の写真とかはないです。
小田原到着。
この日、横浜駅で停電が発生しており、ダイヤが乱れるのではないかと心配したが、問題なく通過してここまでは定刻通り到着できた。
小田原からは再び乗り換えで、東海道線の熱海行きで西を目指す。
熱海到着。
ここまでは首都圏や東海道線のトラブルをギリギリのところで交わして来たものの、この区間で後方を走る特急が遅延したことによる遅れを被る事となった。
ただ、熱海での乗り継ぎ時間はそこそこ余裕があったので問題なし。
15時半、静岡到着。
静岡は半年振り。
大学のゼミで訪れて以来。
ゼミといってもほぼ旅行みたいなもんで、さわやかはもちろん、1人で日本平とかも行きました。
あの時は晴れていたのに富士山は見えず。
今回は雨、もってのほか。
いつになったら綺麗な富士山拝めるんだろうか。
そういえば、静岡県の4クラブって静岡や浜松といった政令指定都市を本拠地にしてないんですよね。
清水は静岡市清水区ですけど、静岡って名前をチーム名には入れていない。
藤枝市や沼津市の人口は14万、19万といった程度なので、サッカー王国静岡とはなんたるかっちゅうことを示している分かりやすい例なんじゃないかと思いました。
静岡では最後の乗り換え。
東海道線普通列車で磐田へ。
磐田駅到着。
ちょうど10時間掛かった。
ヤマハスタジアムの最寄りは1個前の御厨駅なのだけど、ねえ、なんか嫌じゃん、試合前にさ。
御厨だぜ、御厨。
磐田駅にはジュビロのラッピング。
磐田駅へ友人へ迎えに来てもらい、ヤマハスタジアムへ向かう。
【試合】戦え!闘え!
ヤマハスタジアムの平日開催では、駐車場の開放が17時半となっている。
こればっかりは、ヤマハ発動機の駐車場を借りて使っている以上どうしようもない。
駐車場前には開放を待つ車で路駐の列が出来ていた。
車組はスタジアムを楽しむ時間が確保されてないってのが残念なところではあった。
名前、ジュビロくんで合ってますっけ?
ホームゴール裏。
いやー、いいっすね。
かっこいい。
いい意味で日本らしくないスタジアムの外観。
入場。
今日はここから。
専スタだから臨場感は文句なし。
それに加えて、スタンドは2階なので眺望もこれ以上ない。
この、オールドファッションのコンパクトなスタジアムが堪らんですなあ。
アップ開始前のメインとバックの様子。
平日ナイトゲームなので、この客入りもしょうがない。
アップ開始。
この試合は、前節からフィールドプレイヤーのスタメンをフルターンオーバー。
キーパー小島は変わらず、DFは右から巧、遠藤、トミー、史哉。
ボランチに、雄次くんと宮本、2列目に、ダニーロ、はせもと、小見ちゃんと、トップに長倉が入る4-2-3-1の布陣。
磐田は、前節からの変更を2人に留め、藤川と藤原がスタメンとして起用された以外に変更はなし。
選手入場。
ジュビレーションという演出らしいが、もうどこのクラブもやっている事なので珍しくもなんともない。
磐田ボールでキックオフ。
前半は膠着状態。
磐田は18分、ジャーメインの展開から松原のクラスに藤川が合わせるが、これは枠を外れる。
その後も、ジャーメインや平川がシュートを放つも、いずれも得点に繋げることはできない。
新潟は、横パスがズレたり、連携が取れていなかったりと、イージーなミスでボールラストを繰り返す。
20分には小見ちゃん、32分にははせもとがシュートを打つが、どちらもサイドネットへ外れてしまう。
さらに、35分にはダニーロからのパスを、最後は小見ちゃんが放つが枠をとらえられない。
互いにチャンスを作りながらも、スコアは動かず前半終了。
とにかくミスが多すぎる。
自爆でボールロストを繰り返している。
シュート数は磐田5(0)に対し、新潟6(1)。
どっちもどっちではあるけども、もっと丁寧に繋いだり、もっと落ち着いてプレー出来たりしていれば圧倒できる前半だったんじゃないかな。
少なくとも、ここまでは前節よりは可能性を感じる試合運びだった。
後半は新潟ボールのキックオフで開始。
磐田はHTにマテウスペイショットを投入。
それによってリズムが生まれた磐田が押し込む展開に。
しかし、今日もこじが立ちはだかりなんとかピンチを凌ぐ。
そうすると、次第に新潟のペースへと変わっていき、61分にはペナルティエリア内から小見ちゃんが左足で振り抜くも、川島にセーブされる。
65分に右サイドを駆け上がった巧が直接ゴールを狙うも、これも川島がセーブ。
やっぱり、流石の一言でしたね。
川島が代表全盛期にドンピシャの世代なので、そのプレーを見れただけでも鳥肌もんでしたよ。
敵からしたら邪魔以外の何者でもなかったけど。
この良い流れを、須く川島に弾かれた新潟は、再び磐田に主導権を握られていく。
73分、磐田はFKでロングボールをDFの背後に送ると、それに対応した遠藤の手にボールが当たりPKの判定。
VARチェックの末PKが確定し、これをジャーメインが豪快に決めて磐田が先制する。
また、そのわずか4分後にはマテウスペイショットの逸らしたボールを、またもジャーメインがぶち込み磐田2点目。
76分にJ初出場となる奥村、シュウ、海斗を投入するも時すでに遅し。
反撃の間もなく、磐田に今シーズンホーム初勝利、3連敗を止める勝利を献上し0-2で敗戦。
まあ、そんなもんかと思ってしまったよ。
選手だけじゃねえよ、監督も。
目指している目標は所詮その程度なのかと。
昨シーズンのフリエ戦と全く同じ。
何も変わってない、何も成長してない。
試合後のブーイングは選手にってより、監督に対しての方が強かったんじゃないのとまで思ってしまう。
ターンオーバーがっつりする人だってのは、もう3年目なんだからこっちも分かってる。
でもさ、それやって結果残せてないじゃん。
消化試合じゃないんだよ。
目の前の敵に全力でとかいってんのに、いつまで同じこと繰り返すの。
今日出たメンバーは闘ってた。
俺はそう思う。
PK与えてしまった遠藤だって、慣れないラインナップの中で奮闘していたし、十分にCBとしてやれることを証明してくれた。
試合後、ずっと俯いていた巧、誰よりも早くゴール裏に来たはせもと、色々感じる物はあった。
でも、結局結果が全て。
ここまで1勝4敗のチームに2勝目を与えてしまった。
それ以上でも以下でもない。
選手を信じることは大切。
しかし、選手を信じることが勝ちに行くより優先順位が高くなってはいけない。
頂点を獲りに行く、そう掲げたならそれに見合う戦いをしろ。
前節も言ったが、公式戦で成長を待つな。
結果を追い求めろ。
楽しそうな磐田サポ横目に。
二度と来るかこんなスタジアム!
【帰路】憂鬱の爆走
さわやか磐田本店。
名前負けしてるご当地グルメってたくさんあるけど、これは本当に美味しい。
圧倒的な知名度に負けない唯一無二を提供してくれる。
1300円くらいだっけ、まあいいよ幾らでも払うよこれ食えんなら。
腹ごしらえを済ませたので、あとは帰るだけ。
負けた後に下道350kmは足が重い。
そういえば、前回静岡来た時も深夜に富山へ帰った。
あの時は山梨、長野経由で安房峠を越えたけど、あんなとこ運転する勇気はないので、今回は愛知方面から回っていく。
取り敢えず朝早かった自分から仮眠をとることに。
ちょうど日付変わる時、愛知県岡崎市の道の駅藤川宿で起こされて運転交代。
友人も眠気に耐えられなくなったらしい。
俺も実際1時間くらいしか寝れなかったから、すでに著しい睡魔に襲われてたんですけどもね。
レッドブルでドーピングして北陸を目指す。
豊田スタジアムの脇を掠め、瀬戸市、多治見市、可児市と来てJRの美濃太田駅近くから国道41号線に進む。
41号は名古屋市と富山市を結ぶ主要な道で、この道に入ってしまえばひたすら道なりに進むだけで良い。
脳死で車を走らせること4時間、ファミリーマート高山上岡本町店に到着。
ここまで1回も休憩することなく走らせて来たが、流石にトレイに行きたくなって4時間ぶりに車の外に出た。
眠気どこ行ったんすかね。
ここで友人に交代。
もう富山までは1時間ちょいくらいまで進んだ。
寝て目を覚ましたらもう富山市街に到着していた。
ガソリンスタンドに寄ったり、お金の精算をしたりして明朝6時頃に自宅で降ろしてもらい解散。
超弾丸遠征は終了した。
【後説】霞青の悪夢
忘れたい試合。
ただの悪夢。
収穫もあったと思うが、まずは負けない試合、勝ちに拘る試合を見せて欲しい。
俺のこのチームに対する期待値は、かつてないほど高まっている。
このチームはタイトルに値すると思うし、何よりチームがそれを目指すと明言してくれている。
だから、それに見合わない戦いをするようであれば、厳しい言葉も必要だと俺は思う。
それすらしなくなったら、サポーターの存在意義なんてない。
前を向かせるのがサポーターの役目であると同時に、もう一度見つめ直させるのもサポーターの役目。
嬉しいことか、悲しいことか、中3日でまたリーグ戦がある。
今度こそ、ここまでの鬱憤を晴らしてくれるだろう。
闘志を燃やし、自分を信じて迷わず行け!!!!
2024.4.6 投稿
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回更新予定 未定