​王者vs王者


昨シーズンのJ1リーグ覇者と、昨シーズンの天皇杯覇者が戦うSUPER CUP。

今年はヴィッセル神戸と川崎フロンターレが相見える。


例年、SUPER CUPが両チームの開幕戦となるのだが、ACLが秋春制に移行したことで、川崎は2月から過密日程で試合をこなすこととなった。


両チームの通算対戦戦績は、川崎の21勝10分10敗で、大きく勝ち越している。


しかし、この試合は過密日程で迎える川崎。

対する神戸は、開幕戦。


全く読めない試合になりそうだ。



  ​初国立へ


早朝5時20分、長岡駅。

旅の朝は早い。

 

雪がないとはいえ、まだまだくそ寒い2月17日。

 

今回の行き先は、東京都、国立競技場。

FUJI FILM SUPER CUP 2024を観に行く。

 

試合の前に、全く関係ない別の用事があって、なるべく早く東京に行く必要があったのだが、できる限り交通費は節約したい。

 

長岡から高崎まで始発の新幹線を使うより、始発の上越線で越後湯沢まで行き、そこから大宮まで新幹線に乗った方が、東京まで同じ料金で僅かに早く着けることが分かった。

 

なので、今回はそのルートで行く。

 

 

 

 

これは小出駅。

美しい朝焼けを見ることができた。

 

 

越後湯沢からは、始発のたにがわ402号に乗り換え。

 

 

大宮からは、再び在来線。

上野東京ラインの品川行きに乗車する。

 

東京駅には、9時少し前に着くことができた。

 

 

その後、水道橋で用事を済ませ、12時頃に千駄ヶ谷駅に到着。

 

友人と合流し、国立競技場へ。

 

 

国立に来るのは今回が初めてである。

前からずっと来てみたかったのだが、なぜか一度たりとも日程が合わなかった。

 

新しいスタジアムだけあって、とにかく綺麗。

そして、外観も美しい。

隈研吾氏の設計であり、木材が至る所に使用されている。

日本らしい和と温もりが感じられ、国立の名を冠するに相応しいスタジアムだ。

 

オリンピックが無観客になってしまった為に、多くの外国人の目に触れることがなかったのが惜しい。

 

 

スタジアム周辺 3ヶ所では、スタジアムグルメフェスが開催されていた。

全国様々なクラブの人気スタグルが一同に会するイベントで、どのお店も長蛇の列ができていた。

 

正確には数えていないが、30から40店舗ほどあったのではないだろうか。

これだけの選択肢があると、逆にどれを食えばいいか分からない。

 

結局、数多ある選択肢の中から、セレッソ大阪の唐揚げ鶴心と、湘南ベルマーレのクラブ公式ビールをチョイスし、スタジアムへ入場した。

 

 

スタンドはカテゴリ6の北側。

どちらのチームに対しても特に思い入れはないので、DPで安かった北側にした。

 

傾斜もあり陸上競技場ながら非常に観やすい。

通路が狭かったり、スタンド内の横移動ができなかったりと、叩けば埃は出るが、それを帳消しにできるくらいの眺めはあったと思う。

 

 

これが、湘南ベルマーレ公式のビール。

飲みやすかったような気がする。

ただ、正直よく分からない。

ようやく21歳になろうとしている自分の舌は、お酒を語るには経験不足すぎる。

友人は、「冷凍みかんっぽい風味がする」と言っていたが、俺はよく分からなかった。

 

唐揚げの方は本当に美味しかった。

あろうことか、写真を撮り忘れている。

味付けのレパートリーが無数にあるのだが、下味がしっかりついているので、シンプルな味付けがあっていたような気がする。

 

 

タレントを揃え、昨シーズン初のリーグ制覇を成し遂げた神戸は、湘南から齋藤未月、浦和から岩波拓也、川崎から宮代大聖らを獲得し、吉田監督のもと更なる飛躍を狙う。

 

苦しみながらも天皇杯タイトルを獲得した川崎は、ゼ•ヒカルド、パトリッキ•ヴェロンら外国人選手を軸に、鬼木体制8年目のシーズンを迎える。

川崎は、13日、20日にACLラウンド16があり、今大会はそれぞれ中3日、中2日の過密日程となっている。

その為、スタメン全選手をターンオーバーして試合に臨んだ。

 

神戸優勢に進むかと思われた試合は、意外にも互角の試合展開となる。

 

最初の決定機は神戸。

22分、ジェアン•パトリッキのクラスに大迫が合わせるが、これは上福元が右足一本で触り決めきれず。

 

その後すぐ、今度は逆に川崎に決定機が。

パトリッキ•ヴェロンのクロスにゴミスが合わせるが、今度は前川が防ぎこちらも決められず。

 

0-0のまま、前半終了。

 

後半立ち上がり早々、48分。

川崎はFKの流れから、ファンウェルメスケルケン際が神戸山口の跳ね返しを跳ね返して、それがそのままゴールへ。

川崎フロンターレが先制する。

 

その後は神戸が攻勢に出るも、川崎DF陣の集中力や、神戸自身の荒さが目立ち得点は奪えず試合終了。

 

王者決戦は、天皇杯覇者川崎の勝利で幕を閉じた。

 

<試合ハイライトリンク枠>

 

 

<試合スタッツリンク枠>

 

 

 

 

 

 

とても、満足度の高い試合だった。

得点シーンこそごちゃごちゃしたものの、流石はタイトルホルダーだけあって、しっかりとスタイルが確立されていた。

 

TOした中でしっかりと勝ちきった川崎は、相当手強いチームになるのではないだろうか。

 

逆に、神戸は初戦の硬さが出てしまった印象。

無論、個々の選手能力は一歩先を行っているので、ハマった時の破壊力は今シーズンも怖くてしょうがない。

 

私を含めた52000人のサッカーファンを魅了してくれた両チームに、心から感謝。

 

 

試合後は、マスコット運動会で楽しませてくれる。

もはや、これがメインイベント。(嘘)

 

どのクラブも個性が爆発していて、収拾がつかない。

 

ワルンタはずっと寝ていたし、モーヴィはずっと暴れていたし、ヴァンくんはずっと股間に白鳥つけてたし。

 

個人的には、グランパスくんのはちまきの巻き方がすっごく可愛かった。

 

結果は、赤組1155-白組35で、我らがアルビくん属する赤組の大大大圧勝。

 

大変楽しませて貰いました。

 

 

すっかり日が暮れた夜の国立。

やはり美しい。

 

完成から4年近く経過しているスタジアムにこれだけ感動している人間なんて、間違いなく俺くらいだろう。

 

また来ますよ。



  ​非日常の日常

 

 

この後は、翌日にある別のイベントの為に友人宅に宿泊し、18日の夜行バスで帰路についた。

 

2024シーズン初遠征、初観戦、めちゃくちゃ楽しかった。


サッカーを観て、声援を送り、スタグルを食べる。

これは、俺たちの日常であり、非日常でもある。


何か物足りなかったオフシーズンは今日まで。

忙しく、華やかな日々が帰ってくる。

 

2024.2.20 投稿

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〈次回更新予定〉

2024.2.24 J1リーグ第1節 サガン鳥栖vsアルビレックス新潟