よしくんとはそれから毎日LINEをした。

よしくんはマメなタイプではなかったが、必ず一日一通はLINEのやりとりをする。


しばらくやり取りをしていて、


とうとう会う約束をした。


子供がまだ小さいのでそんなに親には預けられない。


数時間でもいいとの事だったので

ランチに行こうとなった。


久しぶりに男の人とお出掛けする。


それだけではるなはワクワクしていた。


普段髪の毛も一本に結き、服装も汚れていい格好しかしないのだから


朝から別世界にいったみたいな感覚だ。


朝お風呂に入り、香水をつけ、化粧をして、

洋服を選び、メイクをする。


向かってる電車に揺られる時間もドキドキが止まらなかった。


久々だな。こんな感じ。


待ち合わせをして、よしくんが予約してくれていたお店に入る。


待ち合わせした時からずっと横を歩いているが、

席に座ると真正面になる。


その時にとてつもなく緊張した。


何気ない、いつものお昼ご飯が


今日はとてもキラキラしていてドキドキしていた。


お昼を食べながらたわいもない話をして、

少し散歩をした。


近くに公園があったので公園を歩きブラブラした。


いつも仲良しな家族や、カップルを観ると羨ましかったが

この時はその感覚がなく


仲間入りした気分だった。


今日はありがとうございました。

また会ってくれますか?


ひろくんは敬語だった。


私より6つ下のひろくんは

社会人であれど、やっぱり幼い今時の男の子だ。


うん!私も楽しかったよ!ありがとう。


はるなはご機嫌で帰った。


だけど、家に着くとふと現実に戻り


ひろとの冷え切った関係性の中で家事、育児をするただの主婦に戻った。


それでもはるなにとってはとても楽しい一日だった。


また会いたい。


そう思った。