ひろから言われた言葉をはるなはずっと根に持っていた。

下の子の授乳が終わりはるなはいよいよ動き出す。

ひろに言われた通り

他に好きな人を作るため

友達と出会いの場に行く事にした。


流行りの相席屋というやつだ。

相席屋は無料で出会えて、主婦のはるなには都合がよかった。


久しぶりにオシャレをし、口紅を塗り夜出かける。それだけでワクワクした。

お酒もずっと飲めなかったのでそれだけでも嬉しかった。


ほとんどひろとの会話もなかったはるなは毎日寂しい生活をしていたので


男の人と話すことすら久しぶりでドキドキワクワクしていた。


1組目は普通のサラリーマン。

当たり障りない話をしたが、それだけではるなは楽しかった。


ちゃんと目を見て話してくれる。

自分に興味をもってくれる。

自分に自信をなくしていたが、こんな世界もあるのかと少しだけ自信がもてた。


2組目に金髪の若めの男の人。

二人とも私服で若い。パッと見大学生かな?

と思ったが社会人だった。


はるなはその金髪のよしくんがタイプで話してるうちになんとなく惹かれていった。


惹かれるといっても初対面。

いいなぁーぐらいのレベルだった。


よし君達にこの後飲み直さないかと誘われたが、

友達が行く気なさそうだったので断り


LINE交換して、さよならした。


それからよしくんとのLINEのやり取りが始まる。


よしくんには何も真実を話してない。


子供がいる事、結婚してる事。


そんな事話す必要性もないと思ってた。


いちお、LINEを交換はしたがまた会うなんて事は考えてもなかった。