1月6日は仕事始めでどうしても休めなかった。忙しさで悲しみが少し薄れたが仕事が終わり焦りながら車を走らせていると、ハッとする。もうお散歩する必要が無いのだ。焦って帰らなくていいんだと気付く。またグズグズと涙が滲んでくる。
休みだった夫が火葬場の予約と動物病院の先生へのお知らせをしてくれていた。帰りにスーパーでお供えのお花を買って帰った。
つくしの遺体は 冷たく硬くなって、おしりから緩い便が少し出ていたので拭き取り軽く肛門にティッシュを詰めた。
夫はつくしのそばで寝ると言った。私は疲れていたので寝室で寝た。夫が純真な子供っぽく思えた。翌朝、動物病院から弔いのお花が届いた。
午後から火葬場へ向かう為、つくしの遺体をお気に入りの毛布に包み夫が抱きあげようとしたが、遺体はだいぶ弛緩しており体液が少し出てきたため、吸水シートを敷直し2人で車に乗せた。
火葬場に到着しダンボールの簡易な棺入れられて供養をする。棺におやつやお花を添える。
毛布に包まれたつくしの毛なみは美しく2日前までは食事はとれていたので体重はほとんど減っておらず、食いしん坊のつくしらしかった。
点滴の為、毛を刈った手、なぜか凹んだこめかみ、鼻呼吸しずらくて口呼吸だった為、犬歯が当たったのか口周りが荒れていた。苦しかっただろう。ツラかっただろう。もう終わるよ。
御骨を持って帰宅。夕方のニュースを見ながら夫とどうでもよい会話。夕飯はカレーのCoCo壱へ行った。お昼は食べていなかったのでガッツリ食べた。悲しくても腹が減る自分が浅ましく思えた。早めに就寝。
翌朝、つくしが汚したクッションやらカバーを洗ったり、掃除をしたりした。トイレトレーも洗って撤去した。
つくしの使っていた給水器に目をやると水量が減っていた。満タンにしていたのに。乾燥して蒸発しているとはいえ、だいぶ減ったように思った。夫にその事を伝えると、「つくちゃんが飲みに来たんやね」と言った。
そう思う事にした。給水器はしばらく置いておく事にした。少しづつ、さようならしていく事にした。
