1月4日午後6時半、つくしを抱えて自宅に戻った。夫は今夜、夜勤だった。病院で酸素吸入室に入っていた事など伝えた。つくしを横にしてあげた。息は荒い。なぜ今夜が夜勤なのかタイミングの悪さが悲しい。夫が朝帰ってくるまでつくしは頑張ってくれるだろうか。1時間ほどするとつくしは立ち上がって水を飲んだ。呼吸は少し落ち着きホッとした。夫はうしろ髪ひかれるように出ていった。
風呂にも入らずリビングでつくしの近くで横になった。夜中2時3時身体が痛くなったのでほんの少しだけつくしのそばから離れてウトウトしていた。するとつくしが2、3度声を出した。近寄ってさすってあげた。近くにいてほしかったのか。体勢を変えてあげようとしたら、緩い便が出ていた。拭き取ってあげた。しばらくすると寝たままオシッコも出した。苦しそうにハアーハアーと呼吸をしている。夜が明けやっと9時すぎに夫が帰宅。間にあった。
夫もつくしのそばでスポイトで口に水を入れてあげたりさすってあげたりした。
午後になってつくしの呼吸音は大きく荒くなってきた。赤っぽい粘液状の便が出てきた。
しばらくすると呼吸音は小さく小刻みな状態が続いた。午後3時過ぎ突然、呼吸音はピタッと止まり目を見開いて大きく身体を反らせ深く息を吐いた。それがつくしの最期だった。12歳と6日だった。
