話題性がある為か、この本に関しては、かなり批判もあったみたいだが、個人的にはなかなか面白かった。
確かに、有名な作家さんの作品と並べると多少見劣りはする。
表現であったり、よくわからない登場人物の行動であったり、気になる点もいくつかある。
しかし、設定や物語の流れというものは面白く、まるでテレビドラマを見ているかのよう。
(まぁ、作者が作者だけに…)
今後の作品にも期待。
“自殺”や“臓器提供”など、まさに人の“死”とまっすぐに向かい合った物語。
途中でぶれることなく、ここまで純粋に“死”だけに向き合う作品は逆に珍しい気もする。
私は、まだ、「死にたい」とか「死んでもかまわない」とか思ったり、覚悟を決めたりしたことは一度も無いが、いつかそんなことを考える日もくるのだろうか………?
少なくとも、今の私は、たとえ誰かの為であっても死にたくはない。
作品中で主人公が口にする「死にたい気持ちが強いからこそ生きたい気持ちも強くなる」の意味はよく理解出来なかった。
それは、私が、まだ、その感覚を感じたことが無いためなのか。
やはり設定が面白く、また、全体の流れが良くまとまっていて、さらりと読める作品だった。
最後の誤植と29~30ページのページ番号の手書きは面白くて好き。
ただラストが少し不服。
なんだかキョウヤが可哀想。
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