男だらけが、三十人。
しかし
大阪公演は30人だったのが
今回の江戸版(東京公演)は三十八人にもなっていた
(八人増えてる?!)
舞台上に、ワチャっと男たちが集まり座っている。
観に来た知り合いは、僕を探すわけです。
(アレ、タキシタさんいない?!)
すると短い悲鳴とどよめく男達の
うしろ一段上がった座敷から
泣いている血塗れの男と武士が入ってきて座る。
「血まみれや…」
(あれ、赤いのタキシタさん…まさか)
それからというもの
30数名の男の中にいても
赤いマーキングがされているので、
僕の役は、とても見つけやすかったそうです。
終演後ロビーで
劇団で先輩シミズさんには
「お前、アンサンブル向いてないなー」
という最大のホメ言葉をいただきました。
そう僕は
「のらん」で
血まみれの神官の役でした笑
大塩平八郎の乱から
名前の部分をとって
題名が「のらん」
この公演、シリアスなドラマの中に歌やダンスもありました。
その中でも
義理の息子 格之助(耕陽さん)が父親の平八郎(中川浩三さん)に歌う
「くよくよするな」(作詞 作曲 前田耕陽)
が、僕にはとても響きました。
これまた、いきなり歌い出すのです笑
じつはこの歌、この芝居のために作った曲ではなく
耕陽さんが独立して間もない頃の歌なのです。
だから、とてもポップでアイドルしていて、
詩は、ちょっと恥ずかしいほどに青々としています。
耕陽さんも
「まさかこの歌を使うとは思っていなかったよ」
といってました。
このシーンには僕も
苦手なダンスをバックで踊っていました。
その群舞で
サビへの導入部
######
くよくよするな
めそめそするな
僕らはまだ、若いんだ
長い人生の 半分を
ようやく迎えるところだよ
######
耕陽さんが
この曲を作った二十代の
「まだ、若いんだ」
と歌った頃と
四十も後半へ向かう
舞台での
「長い人生の 半分を
ようやく迎えるところだよ」
という言葉の深み。
芸能30周年の節目という意味もあるのかもしれませんね。
#############
だから空を見上げて
胸を張って 歩き始めようぜ
そうさ勇気を持って 夢に向かって
どこまでも突っ走ろう
#############
これが詩のサビの部分
僕もおっさん世代に入ったけど
芸能人生のもっと先をゆく耕陽さん。
本番中、
そのスポットライトの後ろ姿を
僕は苦手なダンスの
振り付けに必死になりながら、
たくましく見ていました。
「そうさ勇気を持って 夢に向かって」
「のらん」脚本の
オカモト國ヒコさんも
現在の耕陽さんに
歌わせたかったのでしょう。
恥ずかしくても着飾らない
初心のまっすぐな気持ちで
「どこまでも突っ走ろう」と
作家からの
はなむけの言葉として。
僕の劇団公演に入れていた
仮チラシの「のらん」には
小さく「No Run」とフリガナがされていて、
走らない話かと思っていたけど
僕があえて英字でふるなら
「Now Run」だ
あと半分の人生
今、走る。
「なう、らん」
僕も、
どこまでも
突っ走り続けたい。
最後に、蛇足。
じつは更新した記事を
チョコチョコ手直していたりするんですね。
気がつく人はいないと思いますが笑
この「のらん」関連の
「とてつもなく、」という記事で
「膨大な無駄な時間」についての
表現が、自分では納得していなくて
なんかひっかかっていたんですよ。
やっぱり過去記事だとしても初めて読む方に、分かりやすかったり、より良いブログにしたくって
だから小屋入りする前の
銀座に向かう電車の中で
iPhonのメモにポツポツ書き直し
決定版を改訂していたんです。
たくさんの人は読み返さないとしても、そうなんです。
稽古の頃の記事ですが、
その付け足した文章で
「のらん」を締めくくりたいとおもいます。
###########
『とてつも無く、(TEAM54 vol.7「のらん」』追記決定版より
本番の刹那のために(僕ら役者は)
稽古という膨大な時間を過ごす。
台本の架空を、本番の実存にむけて、その大切なひとときを、若手もベテランも中堅も、共有する。
生き方も、時間も
それぞれ人生の一部を提出し、
同じ時刻に
一つの物語を繰り返す。
無駄が、実(み)を結び
虚が、実(じつ)となる。
それが芝居の醍醐味だ。
それが稽古の花なのだ。
一つの物語に向かおうという
寄せ集めの集団と過ごす数日間。
幕開けまで、あともう
しばらくになってしまったが
この膨大で無駄な花々を
とても
とても
いとおしく思うのだ。
本日も訪問ありがとうございます。
のらん公演を無事終わることが出来ました。
観ていただいた方々、このブログで陰ながらも応援のゲキをくださったあなたさま、このアメブロやツイッターへ、こそっとメッセージをくださった方々。
すべてに目をとおして大切に受け止めておりますよ。
本当にありがとうございました。
さあ、次は10月はホームの劇団に戻り、僕のライフワークのジャンゴです。
では、また。涼
【のらん記事まとめ】
・なごり塚
・帯のハコ







