「蕾見(つぼみ)」
ウメがふくらんで
はじけるくらいの
この頃
僕は
桜のつぼみを見るのが好きだ
「花見」ではなく
「蕾見(つぼみ)」だ
冬の桜は
真冬の寒い時期を
かたく殻を閉ざしているかに思えるけど
その花はいつだって
咲きたがっている
ずいぶん前に読んだ
何かのエッセイに
冬の桜の
躍動感が描かれていた
にぎやかに咲かせ、春を過ぎると、その色を失っているかに思う
だが違うのだ
桜に内在する春のピンクは、樹液となって樹木の胎内を駆け巡っているのだ
静かな真冬にも
桜の樹液はピンク色
それで染めた着物の話。
つぼみを
冬の空にかざすと
かたく
にぎった
こぶしのような
桜の
けなげで情熱的な
柔順さを
誇らしく眺めてしまう
春を待ちながら
※桜の染物のくだりは、
宇野千代さんのエッセイです(2012.0419補足)
<つながり日記>
2/26-27下北沢で↓
「新 南ソーイング里ミシン発見伝
」という人形劇。詳細。