入浴、場。②(下北沢 NEW YORK JOE EXCHANGE) |  ◎涼のどぶろぐ◎←つながり日記←

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風景というか心象というか、
好きなページを開き、
ゆっくりたどって、味わうような
掌短編みたいな日記。


銭湯セット ①」前回記事








「北澤湯はね、古着屋さんになったのよ」


うちの制作の秋葉さんは下北沢を愛している。
「知る人ぞ知るニューヨーク・ジョーっていう」

…そんな店名だったんだ。

下北沢の銭湯「北澤湯」は、無くなっていた。
今は、「NEW YORK JOE EXCHANGE」という古着屋さん。


こないだ僕は
本番をはねて、ひと風呂浴びようと銭湯セットを片手に
下北一番街の商店街を北上した



なんとあの、
銭湯跡地の「入浴、場」は、

「ニューヨーク・ジョー」になっていたのだ!!


とたんに興味が湧き:
小屋入り前、降ってた雨がやんだのでもう一度行ってみた。


もともとがお風呂なので天井が高い、わりと広くオープンなスペースに陳列されている。
奥いくと床がタイルになる。

そこで気がつく、この店のこだわりを


そう

銭湯の跡を残しているのだ!


奥正面の壁に空中に浮いたような不思議なドアが二つある。


ここは湯船があった場所だ。



なるほど
そうか男女湯をつないでいる従業員用の扉。
…てことは、今立っているところに、かつては男女湯を仕切る壁があったと。

今は取り払われ、ここは、混浴だ。

いやはや笑える。


ん、いや違うぞ

よく見ると
部屋の中心に男服と女服に分かれている。
混浴ではないのだ。なんと洒落が利いている。

そして女性服の陳列に立つと、なにか恥ずかしいような気持ちになる。
まるで女湯にいるような感じだ。


そういえば、脱衣場のロッカーの跡地のところに、帽子や靴ベルトやアクセサリーが置いてあった。

かつては、脱いだ場所に。


「裸」になっていくところに
今は「装う」ものが置かれている。



自分の裸をうつしていた鏡は今、試着した洋服の姿をうつしている。みたいな。
まるで現代アートを体験するような感じさえする。






懐かしく新しい。
馴染みのある新鮮さだ。



また古着というのがいい。人から人へ渡っているようなつながり。
変わらないで変わり続けようとしているような
下北沢の土地柄に、嬉しくなる。

北澤湯は無くなったけどニューヨーク・ジョーになったんだ。



その役割りを終え、新しく出会う。
それは僕らの日々繰り返されることと一緒だ。


アディダスのジャージと帽子を手にして、レジに向った。


店の細身の兄ちゃんは優しげだ。

「銭湯は一年前くらいに閉めちゃったんですよ。こないだオープンしたばかりで」


(実は「銭湯セット」の記事の写メにうつっていた)
前は番台があったところで、お金を払って出ていく。


微笑ましく、笑える。



馴染みのある新鮮さ。
変わらないで、変わり続けている。


そんな、下北沢。




洗われたような気持ちで、劇場に向かう。















訪問ありがとうございます。涼





NEW YORK JOE EXCHANGE
東京都世田谷区北沢3-26-4
http://newyorkjoeexchange.com/





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12/23まで
下北沢「劇」小劇場
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