ヒュンダイ(現代自動車)は、同社のコンパクトセダン "Elantra (エラントラ)/Avante (アバンテ)" の新世代モデルを、2020年3月17日午後7時(太平洋時間)にカリフォルニア州ウェストハリウッドのロットスタジオで開催されたプレスコンファレンスでワールドプレミアした。
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大きく刷新されたこの新世代「エラントラ/アバンテ」は、ヒュンダイの最新デザイン哲学 "Sensuous Sportiness(センシュアス スポーティネス)—感性的なスポーティーさ" と、最新デザイン言語 "Fluidic Sculpture 3.0—流体の彫刻3.0" を初めて流用し、同社のデザインアイデンティティーである "Cascading (カスケーディング)" グリルと呼ばれる大型のパラメトリックジュエルパターンのラジエーターグリルなどを含め、内外装共にデザインの大幅な見直しが図られた。ターンシグナルはグリル内に埋め込まれている。
そして先代モデルよりも軽く、安全で、強力な新しい "K3" プラットフォームを基盤としたシャーシを採用。これにより、フロントオーバーハングが短くなり、重心が低くなった。先代比で全長は+56mm延伸され、+25mmワイドに、+20mm低く設定されている。ホイールベース長も全体で+20mm伸ばされ2,720mmになった。
またインテリアキャビンでは、ドライバーを飛行機のコックピットのように包み込む "immersive cocoon" のアイデアを採用。10.25インチのデジタルインストルメントクラスターや、このセグメントでは初となるワイヤレスAndroid AutoとワイヤレスApple CarPlayに対応する10.25インチのインフォテインメントシステム(オプション)などのハイテク機能を備えている。
加えて、スレンダーなエアベントや多数のグラブハンドル、64種類ものカラーを持つアンビエントライティングシステム、ワイヤレススマートフォンチャージャー、8スピーカーBose製オーディオシステム、デジタルキー、強化された自然言語音声認識システムなども装備されているという。
パワートレインに関しては、ヒュンダイのCVTバージョンであるインテリジェント可変トランスミッションを組み合わせた最高出力147hp(110kW / 149ps)と最大トルク132lb-ft(179Nm)の排気量2.0L 4気筒エンジンと、今回新たに追加された、排気量1.6L "GDI" アトキンソンサイクル 4気筒エンジン/電気モーター/後部座席の下にある1.32kWhのリチウムイオンバッテリーパックを備えた最高出力139hp(104kW / 141ps)と最大トルク195lb-ft(264Nm)の全く新しいハイブリッドドライブトレインなどをラインナップする。トランスミッションは6速デュアルクラッチトランスミッションが組み合わせられる。
その他、Forward Collision-Avoidance Assist with Pedestrian Detection、Lane Keeping Assist、Lane Following Assist、High Beam Assist、rearview camera with dynamic guidelines、Adaptive Cruise Control、Blind-Spot Collision Avoidance Assist with Rear Cross-Traffic Alert、Reverse Parking Collision Avoidance Assist、Safe Exit Warning(オプション)、Highway Driving Assist system(オプション)などを含む安全・運転支援システムが搭載されるとのことだ。
なお、新世代「エラントラ」は今秋に生産を開始し、第4四半期に発売予定。