漂の字 談じます。
6月ともなれば会社の一大行事である株主総会なんかもあるが先日、代表から今後の方針についての通知があった。
来年初めには創業○十周年を迎えるんだとか。
事業戦略、計画として、海外展開を強化し、海外へ対応できる人材を増やしてくこと。製造も海外拠点の工場を中心に行っていくというものだった。
まあそうだろうなというところではある。
私が入った時点でそんな感じの話はあった。
国内市場は人口減に加えて飽和状態なのはよく言われる話だった。
現実としてそれはわかる。
では国内本社では何をしたらよいのか。
国内市場が縮小しており、海外向けの製品は海外で作り販売していく。
開発業務は国内で行うというが、海外にも開発部門はあり、将来的にはどうなのだろう。
国内の本社工場も縮小傾向だ。
縮小するという表明があったわけではないが、人は減り、生産数も減っているのだからその傾向は明らかだ。
突発的に業務が増えたと思ったら、海外で作った製品に不具合が発覚し、その後始末に振り回されて奔走していたりする。
さらに言えば私のいる間接部門。
これはどうやって今後、存在感を示していけばいいのか。
人も来ない、採らない、採れない。
社内システムの運用管理も海外向けにやっているようなものだ。
方針、戦略、計画に文句を言うつもりはないが、もうちょっと国内の本社のことも考えてくれないか、就労する者のモチベーションのことも考えてもらえないか、と言いたくもなる。
工場や事務所内を毎日1回は見て回れば、停滞した空気を感じられそうなものなんだけどな。
漂の字 そのうち国内本社はもぬけの殻になるんじゃないか?