我が家の中学受験は終了しましたが、たまに気になって以下のサイトを見ることがあります。
皆さんもお世話になったかもしれませんが、市進学院さんの倍率速報サイトです。
ほぼ毎日更新されていて、その努力に脱帽。
多分、マメな担当者が一人で更新してるのでは?と想像してます。
倍率を眺めていて、1つ思い出したことがあります。兄の入試の時に気付いた事です。
それは、特待入試の数値マジックの闇です。
ある学校の例です。
X日程で、募集人数が特待(的な名前のコース)と普通コースで以下の募集人数です。
特待:30名
普通:30名
合計60名が募集人数です。
それに対して、受験者数は400名で、合格者は200名です。ということは、一見倍率は2.0倍ですよね?
でも、倍率速報では違うんですね〜。
まず、入試申込時にこのような選択ができます。選択肢が2択なのです。
①特待を希望 (普通へのスライド合格あり)
②普通を希望
ここでミソなのが、特待がだめなら普通コースへスライド合格可能なのです。
※この選択肢だと②を選択する意味が謎ですよね。
そして、倍率速報はどう表記されるのか???
気になりますよね〜。
こんな感じになります。
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■特待コース
・受験者数:350名←①を選択した人。ほとんどの人が①を選択するため。
・合格者数:80名←合格者を少なくしている
・倍率:4.3倍←倍率が高く見える
■普通コース
・受験者数:400名←①と②両方合わせた人数。特待希望者も志望したことになっている
・合格者数:120名
・倍率:3.3倍
受験者総数が倍にみえるし、倍率も倍くらいになり、更には特待合格者数を絞れば、高偏差値となる、このような構造になってました。
意外と知らない方いるんじゃないでしょうか?
思い出したので、書いてみました。
何かの参考になればと思います。