OSKさんの京都南座公演、
レビューinKyotoを拝見しました。
(やっぱり南座って重厚感あるなぁぁぁ)
4月に大阪松竹座で春のおどりを観たんですよね。
それで、「この作品サイコー!!やばいやばい!
京都、絶対行くわ!!」、と喚いた作品。
わたしは関東民なので、
春のおどり(大阪)のあとは、夏のおどり(新橋)まで、
大人しくしてればいい民なのですが、
春のおどりが楽しすぎて、
「京都?京都ね。うん、行く行く!」と
4月の時点で決めた遠征。
遠征あるあるの、直前になると、
「あぁやめときゃ良かった(金も体力もない…)」に、襲われましたが。
結果、行ってOK。オールライト!完璧!!
楽しい!素晴らしい!美しい!尊い!
そんな全ての言葉しかない公演でした。
春のおどりに加え、
楊琳と舞美りら(退団を控えたトップスター&トップ娘役)のための場面が増えてる、と感じました。
※宝塚と違って、トップコンビという概念はないのですが。
4月に観た、春のおどりは、幕間ありの二幕。
一幕が日本物。
二幕が、今回のレビューinKyotoと同じ洋風のショー。
ならば、今回のレビューは洋物ショーのみだと、
思うじゃないですか。
幕間無しだし、演目もレビューだし。
そしたら何と、和物のチョンパから始まったんですよ。
リピートアフターミー!和物のチョンパ!
えっ!?公演名が「バイラバイラバイラ」なのに!?
えっ?バイラで和物?どーするの?
と脳みそ混乱しましたが。
観れば納得。
この和物の場面が大変素晴らしく、
退団らしい場面でした。
冒頭の和物の場面。
楊さんは陰陽師、安倍晴明。
以前、この南座で、楊さんが演じた役ですね。
しかも、OSK100周年記念公演で。
当時(今も)OSKさん初心者だった私は、
陰陽師の公演パンフを読んで、
陰陽師という演目・役に対するOSKの皆さん、
ファンの皆さんの並々ならぬ思いを感じました。
あぁ、陰陽師はトートで、
闇の貴公子は最後のダンスね、と。
(多分間違ってて、怒られるやつ)
と、(私の感想はともかく)、
OSKにとって、楊さんにとって、楊さんファンにとって、
大切な演目、役をオマージュした場面があるなんて、
胸熱以外の何物でもないでしょう。
そんな、感動はもちろんのこと、
単純に楊さんのビジュアルが素晴らしい。
なんで楊さんは、こんなに長髪が似合うのか。
楊琳×和服×長髪×青のエクステって、最強過ぎる。
芝居仕立ての場面で、周りも楽しいのよね。
病にかかった帝役の華月さんの病みっぷりも楽しい。
前に倒れたり後ろに倒れたり。
体幹が無いと出来ないやつだ。
晴明の友人、翼和希。
ただひたすら、上手い。すごい。
まさに、2番手時代のこっちゃんを思い出す。
帝・華月さんを惑わす女性、もとい狐。
誰だあのガタイのいい娘役さん、と思ったら、
椿りょう。
うん、綺麗だよ。でも、でも。デカいよ、笑。
他におなごはいくらでもいるのに、
何もこの娘を選ばなくても、と思ったけど。
帝の周りにいる娘さんたち(上級生娘役さんたち)が、
誰も病気の帝を心配してなさそうで(笑)、
仕方ないかとも思う、笑笑。
周りで1番面白い、というか贅沢過ぎるのが、
式神の桐生さん。
台詞もない周りをワチャワチャしてる役なのに、
膨れっ面したり、ふんぞりかえったり、と。
コミカルな動き満載。
…ええっと、あなた様は前トップスターですよね!?
…しかも、桐生御大のサービス精神は、
この後もこのショーで盛り沢山に出てくるのである
(が、それはまた別の話)
舞美さん中心の、三面鏡の場面。
黒い着物に赤い帯の舞美さん。
美しい。美し過ぎる。
凛とした佇まい、しなやかな日舞、
頻繁に和物公演を行うOSKならではの、
トップ娘役さんのための場面として、
最高に素晴らしい演出だと思います。
そして、男役さんの紋付袴での演舞。
これがほんとに、ほんとに、本当にかっこいい。
初めは楊さんと桐生さん。
その後、楊さんを中心に、華月さんのような上級生から、登堂、椿のような期待の若手と一緒に踊ります。
青空のような爽やかな背景の前で、
和物の男役の正装とでも申しましょうか。
黒紋付・扇子で凛と踊りあげる姿。
震えるほどカッコよくて美しい。
まだショー始まって序盤だというのに、
男役、楊琳の集大成を見せてもらった。。。
本当に美しい、神々しい、尊い、素晴らしい。
この時点で、あぁ京都来て良かったと思いました。
(まだ本編のバイラ始まってないよ!?)
紋付袴の男役群舞は、あまりにもカッコいいんで、
他の演目でも(宝塚でも)取り入れてほしいなぁ。