宙組特別公演「Le Grand Escalier」を観てきました。
約8か月ぶりの公演再開。
そして私は、あの日、大劇場公演を観劇していました。
時間は戻せない、起こったことは無かったことにはできない。
それでも舞台をつくり届けることを生業とする歌劇団が、公演を再開したことは嬉しく安堵した。
複雑な感情はあるけれど、それでも私は、舞台を観て、応援したいところは応援していきたいです。
公演の感想は、うん、タカスペ。
聞き馴染みのある宝塚の名曲を、馴染みのある衣装、振付で歌い踊り繋いでいきます。
ショー公演としての感想、というか評価をつけるものではないですね。
華やかで煌びやかで、あー宝塚観たー。という感じ。
観る側も(演じる側も?)安心感があって、再開公演としては良かったのではないでしょうか。
そんな中でも、BLUE MOON BLUEで1場面つくってくるあたり、サイトー先生ブレないな、と思いましたよ。
(そんなヨシマサが、わたしは心から大好きです。)
この場面、何といっても蛇役のこってぃがハマりまくっている。
こってぃに蛇をあてがったところに、配役の神を感じます。
妖しいダンスをするこってぃに当たる青緑の妖しいライト…。完璧です。
その時点で私はこの公演の、そしてこってぃの勝利をみました。
しかも歌うんだよ、蛇なのに(?)
それがまた、大声量&美声なんだよ(こってぃだから)
ちなみに、この場面。
妖しい鳥のさくらちゃんと、妖しいシンガー嵐之君も見所です。
もえこが歌うダル•レークの恋。
似合ううぅぅぅ。
もえこには、真面目さ、紳士みを常に感じつつ、そこに、そこはかとない危険な香りがあるんだけど。
それが、ラッチマンという人物像ととても合っていた。
もえこでラッチマン、主演公演でやってほしいわ。
「くるんですか、こないんですか」
という、令和も6年になると、アウトな匂いを感じる台詞も、もえこなら聴きたい、美しい、言ってほしい。
歌もますます上手くなったなぁ。
今回のもえこは、じゅっちゃんと組む機会が多く、このダル湖の場面も、じゅっちゃんとはける際の優しげなエスコートが印象的でした。
中詰のさくらちゃん。
「パッショネイト宝塚」を歌うさくらちゃん。
パワフルで、カッコよくて、すごーーく感動した。
本当に身震いするほどの熱量で、驚くほど劇場を、客席を掌握してるんですよ。
さくらちゃんは、(私のなかでは)あれよあれよとトップ娘役になり。歌が上手い、というのは重々分かりつつ。前回、スカイファンタジーを観た際も、あ、可愛いし歌上手い、という印象。
今回はそこに「トップ娘役として私はここにいるのよ」という覚悟と気概をビシビシ感じました。
大劇場2500人に響き渡る「パッショネイトーー!!」の美声&大絶叫。
美しく、気高く、カッコよかったです。