いやぁぁ。まさか、そらが退団とは…。
前回の感想で、「これから、和希そらはどんなステップアップしてくのかなぁ(ワクワク)」なんて、呑気なことを申し上げておりましたが。
いや、ほんと、まさか、このタイミングで…。
ショックは抜けきれませんが、最後まで応援します。
気を取り直して、双曲線の感想続き。
終盤の、そらのソロダンスシーン(湖底のダンス?)は素晴らしかった。
始めは、湖に沈んでいくような、暗くて冷たい、ゾワっとする感じ。
徐々に、浮かび上がってくるような、浄化され、魂が許されていく感じ。
ダンスだけで、情景が伝わってくるのが、ほんと凄いなと。
思えば、そらは一貫して、ダンスシーンにこだわりがありましたね。
今回、本人の希望で裸足で踊ることにしたんだっけ?(うろ覚え)
ハッスルメイツも、本人希望で裸足で踊ってたような(これまたうろ覚え)。
夢千鳥は、子どもの頃からの憧れの方(原田薫さん)に振付してもらい。思い出に残る場面としてダンスシーンをあげていたし。
がっつり日本物の心中は別にして、主演作はどれもダンスシーンが印象的でしたね。
……こうして思い返すと、やりたいことや夢を十分に叶えて、やりきった、という感じなのかぁ。。
退団はやっぱり寂しいけど、本人の決断なら…(以降、無限ループ)
はっちさんとまゆみさん夫婦が可愛い。
クスッと笑えるやり取りが、シリアスな作品のなかで、良いスパイスになってくれてる。
同じくクスッとさせてくれるのが、千早真央ちゃん。
華純モニカちゃんの友人。
これまでの舞台でも目立つ場面はあったけど、ここまでたくさん台詞を話しているのは初めて観た。
あがちんランベルト先生に猛烈アタックするところとか、可愛くて面白かったわ。
あすくん、ともかちゃん、さんちゃん。
さんちゃん視点からすると、叔父と母と自分。
…うん、全員、同世代にしか見えない、笑。
ともかちゃん&さんちゃんが親子なのは、まぁ分かる(分かるんかい!?2期違いだで!)けど。
あすくんが若い、笑。
これが、ともか(姉)あす(弟)なら、あぁ歳の離れた兄弟で、さんちゃんとあすくんも歳が近い設定なんだな、になるけど。
あすが兄、ともかが妹、だからなぁ、笑。
ともあれ、仲の良さそうな家族で良かったです。
初演の翔ちゃんアントーニオは、好青年の中にも危険な香りがあったけど。
さんちゃんアントーニオは、まっさら!純真!!
スプーン一杯で驚きの白さに!!(←古い)
という感じ(どんな感じ?)で。
きっとこの性格は、あす叔父の影響が大きいんだろうなぁと納得させられるものがありました。
樫畑先生の新脚本はすごく良かったんだけど。
ひとつだけ気になるとすれば。
フェルナンド(そら)がモニカ(華純ちゃん)に惹かれるのがいまいち分からないんだよなー。
(モニカがフェルナンドを好きになるのは分かる)
フェルナンドがモニカを意識するシーンがあるだけで印象が違うと思うんだけどなぁ。
この病院はそら、あがちん、ひまり、かすみ、千早、しかいないのか?(だからとりあえず可愛い子を好きになったのか?)に見えてしまってね。
賛否両論のラストは、フェルナンドの魂が救われるところで終わりにして、5年後(だっけ?)をバッサリカット(残された人のその後は観客の想像に委ねる)でもいいかなぁと思いました。
(宝塚的に救われな過ぎになるかな?)