無事に千秋楽を迎えた双曲線上のカルテ。
(おめでとうございます!)
千秋楽間際に観劇しました。
すっっっっごく良かった。
出演者はみんな好きだし、演出が樫畑先生になったりと、楽しみではあったものの。
重い話だしなぁ…。
疲れたり、つらくなりそうだなぁ…。
と思ってましたが杞憂でした。
樫畑先生の演出によって、初演に比べてよりシンプルに、よりシリアスな医療物になりましたが、それでも見ていて重い•苦しい、と感じなかったんですよね。
演出の妙なのか、芝居のテンポなのか。
登場人物に感情移入し、感動し、涙を流しつつも、ドラマとして楽める作品でした。
さて、出演者。
なんか凄かったです。皆がみな。みんな。
実力とか、スターオーラとか、存在そのものとか。
主演のそら。
素晴らしくカッコいい…。
ニヒルで寡黙でミステリアスでアンニュイで。
それでいて実は、正義感も強く心根は優しい。
「現実世界で付き合ってはいけないけど、舞台の中では惹かれてしまう」男を演じさせたら、右に出るものをいない域に達しましたね。
しかし、そらは今後どうなっていくのだろう。。
若き日の「みんなの弟•和希そら」の頃からすると、今のスターオーラもポジションも驚くべきものですが。
(もちろん、ご本人の努力と研鑽の賜物)
もっと驚くのは、これから更に進化•上昇する可能性があるということ。
今が到達するところまで行き着いたのか、もっとポジションアップしていくのか、あるいは現状維持なのか。
スターさんって、数年後なら何となく想像できるものなのですが。
そらに関しては(極めて良い意味で)先がまったく見えない。目が離せません。
※同じ感情を抱くのが、今のちなつさん…。
2番手はあがちん。
(復帰後は、無事に完走できてよかったよ!)
まぁ何というか。
恐ろしく2枚目でしたね。
ライト当たってなくても自ら発光してたよ。
思い返してみると、最近は少年(ライラック、蒼穹)やインパクト(シティハンター、ストルーエンセ)キャラが多かったので、純粋な2枚目って久しぶり?
そのためか、貯めて貯めての2枚目オーラが、
バーンっっっ!と放出されてるようでした。
白衣も良いけど、スーツ姿は反則ですね。
これぞ男役。完璧です。
芝居巧者のそらと相対する場面でも引けを取らず、メキメキとした成長を感じました。
ヒロインのかすみちゃん。
可愛い、可愛すぎる。
無邪気な笑顔も可愛いし、一生懸命なところも可愛い。
そりゃフェルナンド先生も癒されます。
フェルナンド先生の家での誕生日祝いとか、見ていてくすぐったくて、客席もフェルナンド先生もニヤケてキャラ崩壊です。
樫畑先生がプログラムで「かすみ草のような」と表現してましたが、まさに、可憐で清らかな可愛らしさ。
かすみ草を持ち出しておいて何だけど、(公演に出てきた)ヒマワリも良く似合う。
派手さは無いかなと思っていたけど、これがなかなかに、ヒロイン属性高いわぁ。
娘2はひまりちゃん。
わたし、ひまりちゃんが演じるヒロインのライバル役が大好きなんですよ。
(ライラックの困ったお嬢さまも、やってることはなかなかだったけど、目が離せなかったですよ)
ライバルでも何でも、印象に残る役になるのは、ひまりちゃんの芝居力の高さ故です。
かすみモニカに「ちょっとあなた待ちなさいよ」と呼び止めるところとか、
そらに「あの子ともう寝たの」という爆弾発言するとのとか、←全体的に台詞はうろ覚え、
めっちゃ震えます(好き)
※ところで呼びとめられたモニカは(この時点では蚊帳の外過ぎて)「はぁ??」って感じだと思うので、同情する。
今回も、ライラックも、最後は改心する系の役だったけど、いっそ徹底したライバル娘役とか見てみたいなぁと思いました。